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これが、その「サッシャーは独裁者だ」的なロックから見た記事の掲載された東京新聞。モリッシーは強烈な批判を送っています。 


 本当はもっと早くに書くべきでしたが、実際の記事を見るまで、ちょいと自分らしからぬ躊躇なんてことをしてしまいました。


 実は、東京新聞の今週、水曜日10日ですね、その朝刊の文化面に「こちら特報部」というページがあるんです。そこで、その日、取り上げられたのは、先日亡くなって世界中から「悲報」だ、とおおいに話題になった、故英国首相、マーガレット・サッシャーさんのことについて、意見を聞かれたんですね。電話による10分足らずの取材でしたが、あちら(編集部?)の主旨は、世界中がサッチャーさんの死を悼んでますが、中にはそうではなく、彼女はひどい宰相だった、という意見もすくなくないみたいですが、大貫サンはそういうことについて何かご存知ですか?というものでした。


 自分は、素直に、思ったままを、というか、少ないながらも自分の知る限りの事実をお話させていただきました。その一例が記事になって紹介された、ということです。


 イギリスに在住していたわけでもなく、彼女についての知識もおおむね一般のみなさんと同程度のことくらいしか、分かりませんが、という断りを入れて、そう言えば彼女があの当時のロック特にパンクのミュージシャンたちからは、格好のターゲットにされ、攻撃されていたことを思い出し、そのへんのことを話しました。彼女の政策は基本的にアメリカと連携していく極めて保守的なもので、かつ、大掛かりな増税をして結果的に、貧富の差をより拡大したといわれ、とりわけ若者たちから仕事を奪った、など大きな批判を浴びていました。


 そういうこともあり、パンクのThe Larksというバンドが「Maggie」という曲を作って、それが妙に分かりやすくアジテーションとして効果絶大だったことを説明したりしました。ロンナイに来たことのある人ならこの曲でお客さんが爆発したのを見た、聞いたことがあるかと思います。オリジナルですが、半分はツェッペリンの「ロックンロール」を拝借したものでした。


 というわけで、今日はもう土曜日の深夜、3日も前の記事ですがここに紹介させてもらいます。自分も今日、初めて見ました。記者の方が新聞は送ります、と仰ったので当然当日、送られてくるものとばかり思っていたんですね、そしたら、3日遅れの便り、になっちゃいました。ついでですが、その記事には自分の他に、エレキングというネット・マガジンの編集長、論客の野田努さんの意見、発言も出ていて、それはとても興味深い内容で、さすが野田さん!と思ったりしました。


 では、その「マギー」が連呼され「Oi Oi Oi」とあおり立てるコーラスがカッコいい、ロンナイ・マストな1曲をどうぞ。