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PEOPLE. HELL & ANGELS / JIMI HENDRIX SICP-3767




 暑さ寒さも彼岸まで、な~んて言うけれど、お彼岸まではまだ少々あるから、ここんとこのヘンなお天気には、身体がマイルゼ~~♫なんて歌でも歌いたくなりますよね。体調の管理は重要だし、本当に気をつけないと。。


 そういう時に、「まさか!?」な話題でまさに調子が狂っちゃうよ、ってことになりかねないかも。そう、大昔に亡くなったチョー有名なミュージシャンからの死後いったい何枚目になるんだ?っていうくらいの、新たな作品がまたまたお届けされるという話。♫死んだはずだよ、お富さん~~、ってルイフーな歌謡曲でも飛び出しそうなネタですよん。


 情報は前からあちこちで耳にしたり目にしたり、そのこと自体は知ってはいましたが、いざそのものを目の当たりにすると、やっぱり「虎は死んで皮残す」とはいうけど、この人間はいったい何枚のレコードやCDをいつまで出し続けるのか?という思いを強くします。
 さて、ここまできてまだ誰のことを言ってるのか分からない、という方はロック関係はちょっと苦手、特に洋楽のロックはほとんど聴いたことがない、という感じじゃないですか?


 普通は、ここまで言えば「ああ、あのギター・ヒーローか?」と胸に浮かぶはず。その通り、シアトル生まれでイギリスで成功し、その後世界的なロック・ヒーローになったあの人です。もう分かりましたよね?ジミヘンこと、ジミ・ヘンドリックスその人です。彼は70年の9月18日に27才の若さで原因不明の事故死で急逝した、まさに天才でした。ですから、彼の「遺作」というのは星の数ほど彼の死後に出回っています。生前に発表したのは、3枚のスタジオ録音と1枚のライブ盤しなかったのに、死後には数百枚という膨大な量の音源が出回りました。


 それで、もうさすがにこれ以上ちゃんとした録音の音源はないだろう、というのが関係者やファンの本音であり、ジミの安らかな眠りを妨げたくない、という気持ちでもありました。ところが、今、彼の音源の発売の権利のあるSONY MUSICから、今まで一度も世に出ていなかった音源を含め、未発表の音源があり、それは実に貴重なもので、多くの凡庸なありきたりの作品ではない、という声明がなされたのです。それが彼がニューヨークに自分の録音をいつでも出来るように、と設立した「エレクトリック・レディランド・スタジオ」に眠っていたテープの中にあった!というのですから、「こりゃあ、ホントかもよ!」と多くのマニア/ファンが色めき立ったのも無理からぬこと。


 そしてこの3月6日にいよいよ、クダンのアルバム「ピープル。ヘル& エンジェル」が初回限定生産という形で発売になるんです。日本盤は「イージー・ライダー/MLKジャム(キャプテン・ココナッツ)」のボートラ1曲入りで大鷹俊一さんの解説付き(ジョン・マクダーモッドによるオリジナル解説も翻訳されてブックレットになってます)。ですから、ジミに詳しい人も初心者の方も、同じようにここにある音楽を満喫し、その作品についての事情など知ることが出来るのです。


 これを機会に、偉大過ぎるロックの今は亡き天才の音楽に触れてみるのもいいかもしれません。CDで購入して欲しいですね。DLではなく。
 映像はこのCDにはついていませんので、参考までに、彼のブルース系作品のひとつの頂点とも言えるナンバー「RED HOUSE」をご覧になってください。