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ビッグマックでその国の経済状態が分かる??





 ヤフーニュースを今日の朝方、なんとなく眺めていたら、なんとなく面白そうな記事の見出しがありました。ヨーロッパの経済専門誌が考案したものらしいんですが、マクドナルドの人気商品、ビッグマックの価格でその国の経済状態がわかる、というものでした。その具体的な内容はここでは省きますので、ニュースで確認していただくとして、ぼくが「へぇ~」と思ったのは、言うまでもなく、やっぱ、マックってほぼ世界中に展開してるんだ、という事実と、そこの商品からその国の経済状況を計る、という考え方でした。


 エコノミストというかなりメジャーな経済専門誌がそれを考え出し、要するに、ビッグマックの値段で理論為替レートというものを算出し、それを基準にして各国の基本的な経済の状況を考察する、というような内容のようでした。ユニークというか、確かに日本とアメリカとじゃマックにしろ、コーラにしろ値段や量がかなり違う、って前から思っていて、その違いはいわゆる「お国柄」というものなのだろう、と思ってました。それも事実の一片かもですが、もっと深く、簡潔なモノが潜んでいたとはネ。ホントにイギリス人(考案した人が英国人かどうか分かりませんが)って考えることややり方が面白いなあ、と感心しました。モンティ・パイソン、ビートルズの国ならでは、だとネ。


 それに関して「金融日記」なるブログを管理している藤沢数希さんという方がこう指摘してます。
いわく「 為替レートの適正な水準を考える方法はいくつもあるが、根本的にはモノの値段で決まると考えられる。お金というのはなぜ価値があるかというと、それは結局、お金でモノを買えるからにほかならない。米国でリンゴが1個1ドルで、日本でリンゴが1個80円だったら、同じリンゴから見ればこの1ドルと80円が同じでなければおかしい。よって1ドル=80円というように為替レートが決まる。
」中略「英エコノミスト誌がビッグマック価格から理論為替レートを計算している。さて、日本ではビッグマック単品が320円、米国は4.33ドル、ユーロ圏平均では3.58ユーロである。ここから計算される為替レートは、1ドル=74円、1ユーロ=89円。つまり、ビッグマックから見ると、円は現在の為替レートよりももっと高くなってしかるべきで、最近の円安は行きすぎであるといえるのだ。」ことの結論や藤沢さんのご意見の是非はともかく、身近なモノを尺度にして経済のありようを知る、という考えは実に興味深いですよね。


 そういえば、日本でもあちこちで名物100円マックが値上げされたりして来た、なんてニュースがありましたもんねぇ。事情は異なるかもしれないけど、背景にある社会的要因は似たような感じがします。


 株価急騰で経済界はえびす顔らしいけど、それって我々庶民クラスも諸手をあげて万歳!でいいものなんですかね?景気が急激に庶民が実感するまでに回復するとは、自分はにわかには信じられないです。なんか落とし穴があるようで。コレって貧乏性ですか?