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このコンピというかオムニバスもきっかけに。ワシントン・ゴーゴーの主なバンドが網羅されてます。 




 ぼくがロックが一番好きなのはみなさん、もうとっくにご存知かと思います。でも、音楽に国境はない、じゃないですが、好き嫌いはあっても、自分はそのへんの線引き曖昧ですから、ジャンルに関係なく何でも聴いちゃいます。


 そんなもののひとつが、70年代にアメリカは首都ワシントン界隈でわき上がったブラックなニュー・センセイション「ワシントン・ゴーゴー」です。いわく「ファンクやジャズ、ソウルなどさまざまなジャンルの要素をブレンドした音楽でファンを魅了した「ゴーゴー」は、1970年代初めに米首都ワシントンで始まったとされる」。それをぼくが知ったのはそれから随分後で、80年代に入ってしばらくした頃でした。知り合いのDJたちの一部で話題になりはじめ、身近にいた「パンプ横山」ことKazzくんのプレイで遭遇したんです。


 とにかく、ノリが抜群で、ブラックなんだけど狭い枠におさまらないもっとオープンなパワーと魅力がありました。例えばJことジェームス・ブラウンとかシュープリームスとかオーティス・レディングとかみたいに、黒人層だけに訴えるだけじゃないモノがあったから、そこがキョーレツにキマした。そして、その魅力に完全にヤラれたのが、87年の12月の初来日、芝浦インクでのステーージを見て、ビビ~~~ン!と。すっごく感動したのを今でも覚えてます。


 そのバンド、ソウルサーチャーズのリーダーでそもそもの主役というか、生み出したのがバンマスでリーダーでボーカル/ギターで煽り役のチャック・ブラウンその人でした。まだ50代だったからそのパワーも衣装やアクションもハンパじゃなかったです。おかげでぼくも彼らのレコード、12インチとか買いましたから。今はウチにあるかどうか最近トンとご無沙汰なんでわかりません。でも好きな曲は、なんと言っても「We Need Some Money」!!!ホーンとパーカッションとがまるで祭り囃子みたいな役割で、音頭みたいなチャックのボーカルやアジテーションを支えるんです。


 75才で肺炎でここんとこ入院していたようですが、春先までは元気そうにやってましたから、まさか亡くなるなんて。。。ヤバそうだけど、人なつこい感じのオッチャン(ジーサン?)に今は「お疲れさま」と言って上げたいですね。安らかに眠っていただき、天国でドンチャンやって欲しいものです。R.I.P.