専門家ではないので、あらかじめ言っておきますが、間違いなどあるかもしれませんから、詳細な事実関係などは是非ご自身で確認していたければ、と。


 昨日、自分の知り合いのバンド、それもラテン系のMAMBOを中心とする演奏スタイルのOrchesta CopaSalvoのショウを見ながらつくづく感じたのは、こういう音楽ってその昔にも聴いた覚えがあるな、ということでした。実際、ラテン・ブームというのは、今に始まったことではなく、ぼくが生まれる前からつまり戦前戦後を通して人気があったらしいということ。マンボにルンバにタンゴなどなど。中南米音楽という専門誌もあったくらいです。


 で、そこで覚えているのがいくつかのバンドで、中でも三砂和照と東京キューバン・ボーイズと有馬徹とノーチェ・クバーナというふたつのバンドが大きな存在だったということです。過去形では申し訳ないんですが、現在も活動していますが、その人気度は過去に比べればいささか淋しい気がします。そういうバンドが活動出来る環境や施設などが時代の流れ、という一言で片付いてしまってるんですね。そういう今の世の中も当然、淋しいものです。選択肢がどんどん減っているのに、何も出来ない自分が歯がゆいです。せいぜい、こうしてたま~に批判的な声を上げたり叫んだりが関の山。


 まぁ、でもグチっても仕方ありません。前向きにいきましょう。


 やはり、過去から学ぶことはまだまだたくさん、山ほどあります。過去から学び、今を理解し、未来を創造する、というのが人間の生き方ですものね。では、ここで有馬徹とノーチェ・クバーナ(キューバの夜)の近年の映像がありましたので、それを見て聴いて下さい。オヤジの音楽、なんかじゃないってよく分かる人は、音楽に深い愛情のある人、好奇心の強い人だと思って下さい。曲は有名なセレソローサ。80年代にニューウェーブが流行った時にイギリスのモダン・ロマンスというバンドがこの曲の改作バージョン『Cherry Pink And Apple Blossom White」のカバーをして人気になりました。