ここんとこ、真夏のような快晴のお天気で、夕焼けなんかも素晴らしい色合いで、まさに空が焼けるような印象ですよね。


 今ころになって、夏が復活してきたのか?というくらい、今までの悪天候がウソのような天気の素晴らしさ。もちろん、季節はそれでも確実に秋になってはいるんですけどね。


 まぁ、そういうお天気のよいのを英語では普通こう言いますよね。「It's A Beautiful Day!」ってネ。まさに文字通りの意味ですから。そして、そういう名前を冠したバンドが、かつて60年代から70年代にかけてのアメリカはベイエリア、サンフランシスコ界隈に存在していました。ここでも、随分昔に一度紹介したことがあります。


 当時のサンフランシスコはロスよりはるかに賑わっていて、音楽の聖地、としてヒッピーイズムや革命思想などあらゆる「異端」的なものさえも取り入れて雑多な混じり合いでさらに刺激的なシーンを生み出していたんですね。その主戦場がビル・グラハムの運営する「フィルモア・オーディトリアム」通称「フィルモア」でした。バスケットも出来るような体育館のような会場で、数千人の音楽ファンやヒッピー礼賛者たちで夜ごとふくれあがっていた、そんな60年代の後半でした。


 女性ボーカルにヴァイオリンのフィーチャーしたオーケストレーションの素晴らしいサウンドはおおいに観衆を沸かし、フィルモア最後の日にもサンタナらのビッグスターに混ざり堂々と彼らのステージを繰り広げていたようです。メンバーは以下の通り。


David LaFlamme - violin, vocals

Patti Santos - vocals, percussion

Hal Wagenet - guitar

Mitchell Holman - bass

Fred Webb - keyboards

Val Fuentes - drums



 そんな彼らの68年のバンド名をそのままタイトルにしたデビュー・アルバムは、ジャケットのイラストというか絵画の美しさもあり、多くの人たちから愛されて、今日までその輝きを失う事はありません。今日はその中から、いろいろ噂が飛び交った1曲「Bombay Calling」を聴いていただきましょう。言うまでもなく、これは彼らのオリジナルであり、その後70年ににディープ・パープルがアルバム「IN ROCK」で彼らの初期の名作のひとつ、「Child In Time」を発表しました。