こないだ金曜日のぼくとビリー北村くんとのイベント『ROCKING★GYM』では、ここに告知の際にいろいろ書いたように、もっぱらあの頃の、つまり80年のツバキハウスでの「LONDON NITE」の時のマストな曲を多くかけました。


 もっとも、それは当然の事ながら今の時代には過去の思い出、記憶の彼方、なものであり、みなさんがご存知ではないと予想はしていました。しかし、実際にやってみると、お客さんは昔のツバキ時代の人たちも少しはいましたが、大半が20~30代の方々でしたから、ほとんど無反応で、DJとして、もっとこういう曲も普段から多少はかけていかないと忘れ去られるだけだ、とちょっぴり反省。


 古くてもいい曲、カッコいいのはいくらでもありますから。それは自分が監修し原稿も少し書いた単行本「LONDON NITE DISC GUIDE」にズラリと出てはいますが、曲そのものを聴くチャンスはほとんど日常ではないでしょうからね。どれから聴けばいいのか?ということすら理解しにくいでしょう。


 ですから、何度も言うんですが、今後の自分のような立場の人間の役目は、多くのロック・ファンやその予備軍、潜在層に音楽の水先案内をすることだと思っています。ソムリエというかコンシェルジェというか、そういう感じです。


 で、今日はその時にかけた中からTHE SPECIMENの「The Beuaty Of Poison」、ぼくは当時これとバウハウスの「テレグラム・サム」(T・REXのカバー、というかリメイク)を続けてかけていましたが、いわゆる「ポジパン」(Positive Punkの日本での略称)の人気者で今で言うなら、コスプレ的なホラーバンド、例えばミスフィッツやマリリン・マンソンとかみたいな感覚でしょうか。


 今映像を見てもなかなか面白く楽しめるんじゃないかと。では、どーぞご覧下さい。そして、たまにはロンナイほかでDJする時にはこういうのもプレイしようと考えています。