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ジョニーと取材後に記念撮影。彼のこんな柔和な表情は珍しいんです。




 今日4月23日は、かの偉大なるパンク・ロッカー、ジョニー.サンダースの命日です。しかも、今年は早いもので20回忌です。つまり、彼が亡くなってもう20年も月日がたつ、ということ。去る者日々に疎し、と言いますが、ぼくには彼を生涯忘れることは出来ないでしょう。


 彼に初めて出会ったのは、70年代の初め、ニューヨーク・ドールスというバンドの一員としてレコード・デビューした時。ドールスはまさにあの時代のロックンロールの空気の中で、「退廃」と「空虚」というモノを絢爛たる騒音で表現してひときわ目につく存在でした。来日した時に逗留先のホテルに恐いお兄さんたちが押し掛けて一悶着あったのも、よ~く覚えています。


 とにかく、その後も順調に?パンクな道を歩み、何度も来日し、日本のファンに愛されたジョニー。そんな彼が急に亡くなったという訃報が飛び込んできたのが、20年前、1991年の今日、4月23日のこと。その時は死亡の原因がよく分からず、一応、「コカインの多量摂取」というようなことで落ちついたんですが、彼が所持していたはずの数百万もの現金が消えていたり、多くの謎がまだいまだに未解決のまま残っています。


 野球とロックンロールを愛した男、ジョニー・サンダース。ロック界のジェームス・ディーンとまでいわれ多くの人たちからリスペクトされている「伝説」のロッカー。わずか38才でこのコンクリート・ジャングルを去った男。あまりにも早すぎるその死に世界中のロック・ファンが嘆きました。


 それじゃあ、彼の元気な頃、ニューヨークからロンドンに入りピストルズのマネジャーとしても知られていたマルコム・マクラレンのもとで英国をツアーしたりして、すでにパンクの人気者となっていた頃のライブ映像で、曲は彼にふさわしいタイトルと内容の「Born To Lose」。


Born To Lose / Johnny Thunders & The Heartbreakers