ノホホンとしたニュースをコメントしたりしている間に、ものすごいニュースが飛び込んできました。

 あのEMIがついに売却された、というニュースです。

 もちろん、海外のあの本家のEMIです。そういう噂は前からありました。EMIがファンド・グループに買収されて経営陣が一新され、経営の健全化を計る、というのがその頃の話でした。しかし、所詮ファンドですから、音楽を愛している人たちとは限りません。というより、利益優先の経営にさらに拍車がかかる、というのが本当のところでした。
 ま、こういう流れに嫌気がさしたのか、ストーンズやレディオヘッドなど看板スターが続々とEMIから去って行き、業績は上がるどころか前より悪化したようでした。

 とにかく、今やレコード会社は音楽を生み出すのではなく、単にマネーゲームの対象になり、風の中の木の葉のように翻弄されていく、という、ぼくが若い頃には思いもよらない事態になったわけです。

 EMIだけでなく、いわゆるメジャーと言われる老舗レーベルはかつての面影はほとんどありません。ワーナー・ミュージックしかり、ユニバーサル・ミュージックしかり。ソニー・ミュージックだけが現状それほど大きな変化を表向き迎えていないような印象です。

 しかし、海外のこうした動きは当然日本のメーカーにも少なからぬ影響はあるでしょうから、今後の動きが気になります。かつて、ぼくが若い頃は、というより、ホンの20年前までは、いろんなレコード会社があり、洋楽もそういうところから発売されていました。コロムビア、キング、ビクター、ポリスター、アルファなど今ではなくなったいたり、洋楽を出さなくなったりした会社たち。

 それでも、頑張っている人はいるので、そういう人たちとぼくもともに闘います。音楽好きで前向きで、メゲない人たちと。

 この話を詳しく書いてくれている知り合いがいます。「洋楽天国」という夢のようなタイトルのブログというか、記事を毎日扱ってくれています。是非一度チェックしてみて下さい。
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