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今日は、かねての通り渋谷タワレコで、雑誌ULYSSESの主催によるインストア・イベントとしてのトークライブに、ゲストとして参加して来ました。

場所は7階の書籍売り場で、エレベーターと反対側のコーナーを使い、30脚の椅子を並べて一応その回りをロープでくくって設営したもので、明るく涼しい環境でのイベントになりました。多少、エアコンが強めな感じはありましたが。座っているからそう感じたんでしょうね。

出演者は司会が編集長の加藤さん、影の編集長&美術監督という感じの河添さん、アドバイザリー・ボードの大学教授で哲学者の鈴木泉さんにぼくの四名。
お客さんは予想外?にいっぱい来ていて、椅子に座らずに立ち見してたり、歩きながら眺めてる人もいたり、なんだかんだで40~50人くらいはいたでしょうか。ほとんど退席することなく、約2時間の面白く、不思議で、取り留めのないトークが飛び交う、トークショーらしからぬイベントになりました。

しかし、それこそがまさに予定調和のないULYSSESに相応しいものだったと、そこにいる全員が感じたに違いありません。ロック少年が筋道を間違えて哲学者になってしまった、とおっしゃる鈴木さんは、まさに熱いロック少年さながらに68年という時期がいかに重要であるかを説き、河添さんはすべからく変幻自在に、あの独特の柔和な語り口でいつの間にか聞く者のハートをわしづかみにし、彼方の宇宙へ誘うし、とにかく、音楽と人とのランデブーがいかに得難い愉しみであるかを、ハダで実感しました。
ぼくは、河添さんにおだてまくられ、調子に乗ってレコードをかけながら、例えばTRAFFICの2ndのオープニングの「You Can All Join In」がいかにピースフルでエポックメイキングな時代の歌なのか、とかを熱弁しました。
とにかく、レコードをかけるためにとっさに準備をしてくれたタワレコのスタッフの皆さん、編集部の皆さん、来てくれたお客さん、全ての方々に感謝します。

こういう熱意、人の思い、そこから生まれる音楽への愛のリンクを築くためにも、まだまだ頑張ります。ULYSSESはそこへの入り口ですね。

最後に、帰り際、「お腹大事にして下さい。これ、自分が愛用してる薬で、熊のいに負けないと思ってますので、是非どうぞ」と若い男性からいただいたプレゼントは、なんと有名な富山の廣貫堂の腹薬、赤玉はら薬。ありがとうございました。