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『 Fiesta De Los Diablos 』 Hi-HOPES & REZUREX VIVID SOUND Eastern4504



 仲のいい友人で素晴らしいギタリストの久保隆一くんのバンド、Hi-HOPESがロスのちょいゴスな感じのサイコビリー兄ちゃんたちREZUREXとカップリングでのCDを出していたので、まぁ、多少遅ればせながらですが、紹介させてもらいますね。

 ぼくと久保くんが知り合ったのはかれこれ7~8年前になるのかな?チッタで行われたロックンロールなパーティーで、ぼくがDJをした時のこと。シナロケがメイン・アクトで出ていて、DJで当時まだミッシェルにいた頃のチバくんやウエノくんとかが一緒でした。

 そこに久保くんの当時のバンド、RETRO GRETIONが出ていて、楽屋の通路にいたぼくに男の人が話しかけてきたんですよね。それが彼、久保くんとの最初の出会いでした。ついでに言うと、同じ日に、当時MAD3にいたEddie Legendくんにも声をかけてもらい、交流が始まったんです。

 久保くんはロカビリー・スタイルのバンドをやってましたが、話の始まりはロカでもパンクでもなく、ロリー・ギャラガーでした。ここでも紹介したことあるはずですが、ぼくが大好きだったイギリス(正確にはアイルランド出身)のギタリストで、95年に若くして病気で亡くなりました。
 そのロリーのことを話題にするなんて、なんてマニアックなんだろ?!と驚いたものです。そこからそもそも、彼のユニークな音楽性の一端がうかがえるんですけどね。

 その後、いろいろあり、彼も海外に出たり、うまく活動出来ないような時期もあったりで、大変そうでしたが、その間も連絡は取り合っていました。そして、こないだの「CROSSROADS」の時に、いきなり会場に来てくれて、つもり話のホンの一部をしたりしました。で、いただいたCDの1枚がこれでした。

 昨年リリースされたものですが、一番新しい音源です。タイトルはスペイン語で「Fiesta De Los Diablos」つまり「悪魔の祭り」ですかね。で、彼らのほかにもLAのポップなんだけど見た目サイコな感覚のバンドREZUREXが参加しての日米共演というカップリングになってるんです。久保くんは「やりたいことのホンの少ししかやれてません」と謙遜してましたが、イントロの「Lagrimas」のトゥワンギーなギターの音色を耳にした瞬間に、野卑でありながら甘美で切ない彼のロックの世界に引き込まれます。上品過ぎず腐ってもいないオイシイもの。そんな旨味がふんぷんとして、ぼくらを惑わせるんですよね。これで、ホンの少ししかヤレてないなんて・・。
 ロスのサイコビリー兄ちゃんたちのREZUREXも、メロディーはいいし、ビートはビンビンだし、ギターもボーカルも吠えてるし、かなりいい感じでロカッてます。4人全員元々がネクロマンティックスとかいろんなバンドで経験を積んで来た連中なので、当然なんですけどね。

 1月最後の紹介にしようと思ったら、ついコメント多すぎて2月になっちゃいました。今月もヨロシクです。