というほどじゃないんだけど、そうですね~、やっぱりDJとしては選曲とかその曲の並べ方には、少しは悩んだりしますよ。

 それは、当たり前の事なんですけど。自分のDJは気分次第で何でもブチこむスタイルですが、適当な感じでやってますが、それでも、その「適当」の加減がビミョーなんです。何でも入れればいい、ってモンではないからですねぇ。空気を読む、とかとは違う感覚、そう、感覚ですね、DJしてる時の自分とフロアとのコミュニケートする間合い、みたいな。

 で、最近よく使うパターンは、LONDON NITEではやりませんが、ほかのDJの時には活用しているモノで、歌ものでなおかつ踊れちゃうって感覚のチョイス。それも、比較的、パーティーな感じのまぁアッパーなパターンです。

 でも、ド頭はそんなにイケイケ感がないものにしてますから、Scott Walkerの「いとしのマチルダ」が一番の候補です。あのトランペットとオーケストラの高らかな響きが幕開けにピッタシなんですよね。歌も聴いて欲しいし。サビのところのこみ上げぶりは必聴です。
 その次はクラブ・ヒットした映画『レザボア・ドッグス』のサントラで一躍メジャーになったオランダのバンド、ジョージ・ベイカー・セレクションの「Little Green Bag」。キムタクのウィスキーのCMで流れて、メーカーは「ベスト盤」を急遽作りメチャ売れしたそうです。てゆーか、あのバンドで「ベスト盤」ってほかに何がヒットしたのか知りません。

 でも、いまだに、あのベースラインにパーカッションの「スコーン」って音が鳴ると、たいていのお客さんから歓声が上がるから、スゴイっす。で、そこからぼくはTOM JONESです。イギリスの誇るベテラン・エンターティナーの若き日のヒット「ラブー・ミー・トゥナイト」。あの腰をすんごくグラインドさせながらの「Let Me Love You Baby Let Me Love You Baby」のリフレインにはヤラれます。

 んで、そこではお客さんのノリが多少落ちるんで(ぼく的にはかなりイケるんですけどねぇ)、やっぱパーティーにはキラー・チューンが必要ですから、イギリスの何ともあか抜けないガール・グループ、NOLANSに頑張ってもらいます。曲はサイコーですから。おなじみ「ダンシング・シスター」(I'm In The Mood For Dancingー映像も)でフロアはドッカーンです。

 そこからの展開も簡単にはいかないんですけど、ぼくはお客さんが引いてもOKなんで、ユルメにジョージ・ハリスンの名曲「美しき人生」(What Is Life)からエジソン・ライトハウスの「恋の炎」(Love Grows)あたりに行き、ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズの「恋のかけひき」(Don't Pull Your Love)とかでつないで、少しづつまたアッパーな感じにしていく、ってとこです。

 曲が分からない方には、なんのことやら、ですね。でも、DJもテキトーにやってるようで、案外チョコッとは悩んでやってます、ということでオシマイ。