日本にもたくさんのカッコいいバンドがいることは、今さら言うまでもないでしょうが、ぼくの知る範囲で、またひとつメジャーからアルバムをリリースするバンドがいるので、ここに改めて紹介させてもらいます。

 彼らとの出会いは、彼らがCDデビューした頃からだから、3年くらい前なのかな?元MUSIC LIFEの編集長をやられていた、日本におけるTHE BEATLESの紹介者のひとりで、彼らを詳しく知る人の代表格である、星加ルミ子さんがこのバンドのデビューにコメントを寄せていたので、気になったのがきっかけでした。

 そのバンドとはメンバー全員が幼なじみで25才という若さ(バンドを始めたのは10代の頃とか)の4人組、THE BAWDIESです。ルックスもイイんですが、何よりぼくが感心したのはやっぱりその音楽。星加さんがコメントするだけあって、基本的に見た目もサウンドも60年代マージー・ビートのイメージがダブる、元気いっぱいのガレージ・ロックンロールです。
 ただ、単にレトロというのではなく、当然だけど今の時代の若者が自分たちなりに解釈したガレージなロックで、ボーカルのロイくんの声を聴けばすぐ分かるんだけど、相当に苦みばしったブラックなフィーリング満載です。本人もリトル・リチャードが最初の衝撃だったと言ってます。

 4月22日にビクター系列のGetting Betterから新作『 THIS IS MY STORY』を出すんですが、今月すでに先行シングルとして「Emotion Potion」をDL発売しています。全編英語で歌われてるんですが、それはまだ日本語の歌詞をサウンドに乗せるには自信がないからとのことで、いずれは日本語詞でもやるようです。

 ちなみに、スゴイ声の持ち主ロイくんはボーカル&ベースですが、それはHi-STANDARDのナンちゃんの影響だということです。ロックンロールだからてっきりCAROLのエーちゃんの影響かと思ったら、やっぱり、世代が違うんですよね。
 これから全国30カ所以上を回るツアーが予定されてますので、どこかでみかけたら是非一度足を運んでみてください。未完ですが、かなりイイ感じです。