大貫憲章オフィシャルブログ「BOOBEE」Powered by Ameba 
71年に発売され大ヒットした3枚目のソロ。英米で1位を獲得した「マギー・メイ」や同じくイギリスで1位になったティム・ハーディンのカバー「リーズン・トゥ・ビリーブ」など収録。

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70年発売のソロ2枚目。ジャケットの感じがなんとも英国風でこの薄暗い路地の向こうには何があるんだろう?なんてことをイメージさせてくれるようなムードです。

 しばらくぶりですね。

腰痛で相当ヤラれて身動き出来ないありさまでした。我ながら、情けなかったですよ。ギックリ腰はもう長い付き合いなんですが、ここんとこしばらくご無沙汰だったので、つい油断してました。先週の木曜日朝に痛めて、今もまだ完治してないんですから・・。寒さとトシのせいですかねぇ。

 
 今回はまたロッドが来日するというので、何回目かの来日に合わせ、CDもまたリイシューされてますから、まだロッドをそんなに知らない、という方に紹介しようかな、と。

 多くの人が、彼をアメリカで成功したベテラン・シンガーという風に認識しているんじゃないかと思います。それはそれで正解です。でも、しかし、ぼくの考え方は少しそれとは違うんです。
 アメリカで大スターになり、いろいろなスキャンダルにまみれたセレブという見方は、ぼくに言わせればあまりにワイドショー的な感覚で、一面しか見ていないんですよね。歌手、ミュージシャンとしての彼の素顔をもっと身近に感じてもらいたいな、と思う次第です。

 ここで彼のバイオを紐解くわけにもいかないので、簡単に。昔の、ぼくが彼を初めてカッコイイ!と思った時代、そう、70年代初め頃のイギリスのロック・シーンで、THE FACESを率いて歌っていた頃のロッドの姿と歌を聴いて、見て、欲しいんです。
 イギリスの地味なR&B/R&Rシーンの片隅で活動を始め、やがて、故ロング・ジョン・ボールドリーというその世界では少しは知られた歌手に見いだされ、STEAMPACKETというバンドでジュリー・ドリスコールらと共に歌い、その後も似たようなあんまりパッとしない仕事の中で、68年、元ヤードバーズの人気ギタリスト、JEFF BECK(彼も先日、ERIC CLAPTONと来てました)の最初のバンド、JEFF BECK GROUPでのボーカルの座を射止め、それにより多くの人々から注目を集めていくことになったんです。

 その後はTHE FACESの一員として活動するようになり、彼のカリスマ的な人気でバンドはスター街道へ。やがて、バンド名もROD STEWART & THE FACESとなり、同時に、ソロとしても活動をスタート、71年に発表したシングル「マギー・メイ」がイギリスとアメリカ両方で1位に輝くという偉業を成し遂げ、それからしばらくして、活動の拠点をアメリカに移し、世界的な成功をおさめセレブの仲間入りも果たしたということです。

 何かとお騒がせマンな印象の強い彼ですが、その反面、ロング・ジョン・ボールドリーが闘病生活をしている時にも見舞いに行ったりなど、古い付き合いを大事にする男、としての一面もあったようです。

 今回はSHM CDで彼のソロ作品が再び(どころじゃないけど)発売されているので、改めて彼の初期の作品を聞き直す、あるいは初めてでも聴いてみる、というのにはいい機会だと思います。彼が生来のロックン・ローラーで天才肌の自然児シンガーだということが、よく分かるんじゃないでしょうかね。

昔のライブですが、雰囲気は今もほとんど変わりませんよね。「マギー・メイ」も歌ってます。