政府には通貨発行権があります。

しかし発行するのは「国債」です。

国債は「国庫債券」の略です。

債券、つまり借用書です。

 

というわけで、国債を発行すると赤字になるわけです。

 

 

ここでまたいつもの話をすると、

「国債を発行できるんだから、政府の赤字(=国債発行額)で破綻するわけない、という事です。

 

日本には「60年償還ルール」という物があり、発行した国債は60年で返さないといけない事になっています。

実際には10年後から返し始めて、60年で終わるそうです。

 

で、これをどうやって償還(返済)しているのか。

 

……国債を発行して償還しています。

「借換債」という立派な名前もついてます。

借換債というものは間違いなく存在するわけです。

 

というわけで、政府が財政破綻するわけがないのです。

刷って返せるのでね。

 

 

 

で、何を突っ込まれていると感じたかというと(というか書いてあった)

「国は紙幣を刷れるんだから破綻するわけない」

というものです。

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もっとも、「政府は紙幣を発行できるのだから、財政破綻しない」は分かりやすいと言えば、分かりやすい。とりあえず国民が「日本政府は財政破綻しない」を理解する際に、最も直感的にピンとくる。

 

だから、わたくしはいちいち突っ込んだりはしませんが、正しくはない。とりあえず、「日本政府は財政破綻しない」のかどうかを「考え始めてもらう」上では有効なのかなあ~、などと考えているわけでございます。

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間違ってはいないが正しくはない、という事です。

 

 

 

国債でやり取りされているおカネは、日本円には違いないけど、そこらでは使えない、と。

国債で支払いはできません、みたいな?

 

政府が国債を買ってもらって?(借用書なので何と言ったらいいかわかりませんが……そういう経験がないので)、そこで初めて、紙幣とか硬貨っていう、我々が使っているおカネになります。

あ、銀行預金の数字もです。

 

これが「マネーストック」と言われています。

 

私たちは「マネーストック」を使っているわけです。

 

 

というのが僕の理解で、超単純化した「カネを刷れるヤツが借金で破産するわけないだろ!」の根拠、ってわけです。

 

間違っているかもしれません。

なので、「考えてもらう(調べてもらう)」きっかけとしてどうかな、とは思います。

 

私はまぁ「紙幣」と言わず「カネ」と書いているので、正しいと言えば正しいとも言えますが(両方日本円なので)、むしろこんがらがる書き方ですね。

申し訳ない。

 

 

 

まぁどっちにしろ、日本政府は破綻しません。

これは事実です。