仕事って、すべて会社の「利益」に結びつかないとダメ。
これは、絶対です。
(先行投資も含め、計画範囲内に利益にならないとダメ。)
でも、だいたいの従業員はそんな会社の利益にいくら貢献するのかとか深く考えずに、ただガムシャラに目の前の仕事を一生懸命したら必ず何かしらの利益になると思う!とがんばってるケースが多いと思います。
僕は作業を担当するアルバイト達はそれでOKだと考えていますが、社員以上の立場の人には、もっと効率的に最大限の利益を生み出す動きや、部下への具体的な指示が必要だと思っています。(限られたリソースの中で最大限の利益を生み出すこと=マネージメント)
例えば、
作業(A)・・・60分
作業(B)・・・60分
作業(C)・・・60分
商談(D)・・・60分
商談(E)・・・60分
計5時間を均等に業務をして、それぞれの時間に費やす働きがすべて同じ利益(アウトプット)を生み出すはずがない。
作業(A)・・・利益¥5,000
作業(B)・・・利益¥20,000
作業(C)・・・利益¥1,000
商談(D)・・・利益¥50,000 ← 1番の利益
商談(E)・・・利益¥0
利益合計¥76,000(5時間)
例えばこうだとすれば、大きな利益を出せた(あるいは出せる)順番に並び替え、
商談(D)・・・利益¥50,000
作業(B)・・・利益¥20,000
作業(A)・・・利益¥5,000
作業(C)・・・利益¥1,000
商談(E)・・・利益¥0
効果の無い、または利益の出ない(低い)業務を廃止するか、時間をどんどん削減すべきなんです。
極論すると、利益構成比で時間の割り当てを再配分する、とか。
商談(D)・・・利益構成比(66%)
作業(B)・・・利益¥20,000(26%)
作業(A)・・・利益¥5,000(6%)
作業(C)・・・利益¥1,000(2%)
商談(E)・・・利益¥0(0%)
↓
商談(D)・・・198分(66%)+138分
作業(B)・・・78分(26%)+18分
作業(A)・・・18分(6%)-42分
作業(C)・・・6分(2%)-54分
商談(E)・・・0分(0%)-60分
利益に結びつかない時間を廃止・削減した分(-156分)を効果的な利益が得られるところで使う(+156分)
これで一番の稼ぎ頭の、商談(D)に3.3倍の198分使えるとしたら、
商談(D)・・・利益¥50,000(60分)→198分(3.3倍)
【仮説】時間を3.3倍かけることで、利益が3.3倍の¥165,000(198分)になる
こうやって常に限られた時間の中で、最大利益を生み出す仕組みを持つこと、変化し続けることが競争の激しい小売業界で生き残っていく術だと思います。
でもこの話、最もやっかいなのが、この理論自体をわかる人は教えなくてもわかるんだが、わからない人はどうも理解が出来ないみたい・・・。(なんとなく理解したつもりでは、行動に反映されないし)
僕はこれを、
「利益に結び付くかどうかの嗅ぎ分けは、センス。」
と捉えています。センスがない人にはわからない。逆にセンスのある人は勝手にこの行動が出来ちゃうんです。(経験上、そう思います。)
うーーーん。
センスはなかなか教えられないんだよなー。。。
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<業務改善の基本原則>
1.廃止の原則 ・・・何のためにこれをしているのか
2.削減の原則 ・・・もっとシンプルなやり方はないのか
3.容易化の原則 ・・・もっと簡単にできるやり方はないのか
4.標準化の原則 ・・・やり方を決めることはできないか
5.計画化の原則 ・・・もっと準備/計画化することはできないか
6.分担検討の原則 ・・・他の人がやったほうが良くないか
7.同期化の原則 ・・・タイミングを合わすことはできないか
8.機械化の原則 ・・・機械に置き換えることはできないか