会社は組織です。組織は個人の集合体。各個人それぞれの働きがあってこその組織(全体)の実力となります。その中でムズカシイのは、
■組織の目標=個人がやりたい目標
とは必ずしもならないことです。組織を優先すればなおさらですが、個人の目標はその個人が思い描く目標とはかけ離れてしまうことが多々あると思います。個人でやりたいことよりも、組織でやらないといけないことを優先させる訳です。
1.組織目標を立てる
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2.各部門目標を立てる(組織目標を達成させるために)
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3.各個人目標を立てる(組織目標を達成させるための部門目標を達成させるために)
サラリーマンはよく、組織の「歯車」や「駒」として必死で働かなくてはならない、と言われることがありますが、組織の目標を達成させるためには、実際はそうせざるを得ない事が多いのでしょう。(それを脱するには起業が一番)
もちろん、何が何でも組織目標から立てなくても、各個人目標をそれぞれ立ててから、後でそれらを合算した数値を組織目標とすればいいと言う考え方もあるでしょう。まあ1人か2人爆発的なスキルを持った従業員がいると可能かも知れません。
サッカーで例えて言うならば、アルゼンチン代表の監督になって、作戦は「メッシにまかせる。メッシにたくさんボールを回せ」ですね。組織としての目標(勝ち負け)を一個人の能力に委ねるわけです。勝つも負けるも個人次第。なかなか会社組織(法人)では現実的には出来ない作戦ですね。
まあ、組織のトップとして出来ることは、なるべく組織の目標と個人の目標が重なるような人事をすることになります。次にこんな仕事をやってみたい。このスキルを上げたい。こんな目標があるんです。・・・とか個人個人のやりたいこと(=個人の目標)を普段から色々と聞いておけば、組織目標を立てる際、人事・采配を考える時に役立つと思います。
うーーーん。
トルシエ(組織)かジーコ(個人)か。
両方を上手くやるのが、モウリーニョ(組織+個人)なのかも。