あれは忘れもしない厨2の夏休みで海の日だった。
バス釣りを初めてから約2年間は、チェイス所かワンバイトすらも無く、周りがバンバン釣り上げるの羨ましく眺めてるだけだった。
その間の私はルアーのロストだけがかさみ、その数は優に100個を超えていた…
そして運命の日は訪れる。
まだ夏休みが始まったばかり、部活動を終えた午後だった。
その日は友人達と三段池と呼ばれる溜池に向かった。
池が3つあり、どれもその日の攻め方の違う面白い池だった。
日陰のある2段目の池をチョイスした。
その頃のバスは春はシャロー、夏はシェード、秋は何でも、冬はボトムという認識が強かったんじゃないだろうか?
そして夏はシェードの言葉の通り、人間もバスも暑さでやってられないので日陰に集まるのだ。
1匹、2匹と友人達がバスを釣り上げていくが、相変わらず自分の竿はピクリともしなかった。
すると友人がこんな事を言い始めた。
「もし次の1投で釣れたらお前に1000円やるわ(笑)」
いつもは何とも思わない冗談も、この日は私の心に火をつけた。
ルアー :ダイワ バスハンターR SSR ブラックバス
をボックスから取り出すとリアフックを外し、そこにラインを結びつけてゲーリーのグラブを付けた。
その時にゲーリーをノーシンカーで投げる術が無かったから苦肉の策だった。
友人のそんなので釣れるかよという視線が突き刺さったが、構わず投げて巻いた。
そして岩の横を通り過ぎようとした時にグググと引っ張られた。
なんだ…これがバスか!?!?
咄嗟にフィッーーーシュ!と叫んでしまう。
それと同時に体を思いっきり仰け反らせた。
友人の嘘やろ!!!っていう山にこだまする悲痛な叫びのBGMを聞きながら、釣り上げたブラックバスは24cmだった。
言うまでもなく凄く嬉しかったw
1000円くれると言った友人は、お祝いという事で1000円のルアーを買ってくれた。
確かダイワのスピナーベイトだったなw
タックルデータ
リール:ダイワ トライフォースZ 153iv
ロッド:ダイワ トライフォースZ 662MLFB
ライン: メーカー不明 リボルバー 12lb
ロッドのトライフォースがまだナチュラムにページ残ってるのにビビったわw
そしてこの1匹を釣り上げてからというもの、それまでのルアーロストやノーチェイスノーバイトノーフィッシュが嘘のようにバスが釣れる様になった。
数だけなら友人達の中で1番バスを引き出せる様になっていた。
しかしこれは不思議な事にシーバスでも同じで、マトモなのサイズを釣れる様になるのに丸2年掛かったけど、その狙って仕留めた1匹からバンバン釣れる様になったんだよね。
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