「風の谷のナウシカ」歌舞伎ディレイビューイングをみて  ひとごとではない、自分のことだった | すずきともこの安心感を育て人生を楽しむブログ

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こんにちは

 

3月に、「風の谷のナウシカ」歌舞伎を観ました。

映画館でのディレイビューイングです。

 

前編3時間、後編3時間。

とてもよかったです。原作に近いと思いました。

 

 

 

 

黄色い花少女ナウシカの住む「風の谷」に、他国トルメキアの第四皇女クシャナが率いる軍隊がやってきて制圧する。谷の住民の命と引き換えに、ナウシカは「風の谷」を出て、クシャナの軍隊と戦場に出る。

 

かつて、世界を破壊した「火の七日間」に使われた武器、巨神兵。

それを奪って世界を支配するために、トルメキアは再び戦争を起こしたのだ。

ナウシカは、汚染された世界の秘密を探し求めて旅をする。

 

 

 

 

 

星生で見たら、もっと迫力があっただろうなあ。キラキラ

でも、映画でも、観に行ってよかった!ラブラブ

歌舞伎ならではのシーンもあり、原作のエッセンスが活かされていて、見ごたえがありました。ニコニコ

コミカルなシーンもあり、ユーモアとシリアスの両方がありました。音譜

 

 

星いちばん最初に、幕が開く前に、テーマ音楽が流れてきただけで、涙が出てきました。しょぼん

 

 

星映画館では、1人だし、すわって観ているだけだし、心のおさえをはずしても大丈夫なので、感情が出てきやすい。

出てきやすいのだけど、幕が開く前から泣くとは思わず、自分でも少しびっくりしました。えっ

 

 

星ふだん、なるべく意識の下にしまっている気持ちが出てきました。

 

自分が、人類が生きていることが、地球の負担になっていること、

他の生き物を必要以上に傷つけたり、命を奪っている悲しみが。

 

 

星おさえてはいるけど、忘れないようにしている。

 

できる範囲で傷つけることを減らすように、

合成洗剤をやめて、せっけんを使ったり、

綿や麻の、フェアトレードの服を買ってみたり、

電気をこまめに消したり、旬のものを食べるようにしたりしている。

 

でも、ほかの生き物を傷つけていること、地球を傷つけていることの

悲しみの感情は、いつも感じているとつらいので、意識しないようにおさえていることがある。

 

まるでなんでもないように、人と会えば笑顔で話したりする。

笑ったり、楽しく過ごす。

 

しかし、実は心のどこかでずっと悲しい。胸が痛い。

 

 

星人類は、核爆弾を、公表されているだけでも2,000回以上も実験で地上や水中で爆発させたそうだ。

実戦で使った広島と長崎の2発だけでも大変なのに、その1,000倍も…。地球は、痛いんじゃないかなあ。汗それに、放射能は海や大地に広がっただろう。多くの生き物が影響を受けただろう。人類ももちろん。

 

 

星ダムや原発などの電気を作る仕組みや、工場で出てくる廃棄物、農薬、スマホやパソコンに使われるレアメタル、そのための戦争、知れば知るほどに自分の日常が多くの命を傷つけながら、まかなわれていることがわかる。

 

スマホもパソコンも日常に使っているし。

現代文明の恩恵を受けているその陰で、

私は多くの命を傷つけたり、奪ったりしているのだ。

 

 

星その悲しみがいつも、心のどこかにある。

 

 

星現代を生きる人は、その悲しみを心のどこかで感じている人が多いのではないか。

だから、そのテーマと真っ向から向き合う、ナウシカの旅に多くの人が心を寄せ、何度も原作を読んだり、映画を観たりしてしまうではないだろうか。

 

 

星ナウシカは、動物も虫も植物も、大切に心あるものとして敬意をもって接する。その姿勢にほっとする。ラブラブ

 

 

星一方で他国の戦争に巻き込まれ、心優しいナウシカも戦場で戦い、手を汚す。

きれいごとだけではないから身近に感じられる。

過酷な現場で、どう見きわめ、何を選択するか?苦悩しながら必死に考え、道を切り開いていくナウシカの姿から、目を離せない。

 

 

星人類が生き延びることだけを考えたら、ほかの選択もあった。

しかし、ナウシカの選択は、もっと大きな視点からなされる。

そのことに、胸を衝かれる。

 

「結果」よりも「プロセス」を、「形」よりも「心(全部)」を大切にしようとするナウシカの決断の深さ。

生き延びるために操作することと、すべてを受け入れることと、どちらが愛なのか?その壮大さに打たれる。

 

 

星ナウシカの世界では、大きな戦争が大自然を破壊して汚染した後、生き残った少数の人たちが、各地でほそぼそと生きている。それも汚れた大気や水のために病気になりながら、かろうじて生きている。

 

私たちも、いつかそうなるかもしれない。

そう思って、どこかで、未来の歴史書を見るように感じている人も少なくないのではないか。(同じではなくても、似たようなことになる可能性はある。いや、もうなり始めているかも。汗

 

 

星その破壊されたナウシカの世界で、人類はまた戦争をしてしまう。助け合い、支え合えばいいのに、その反対のことをする。

 

今の私たちの世界と、どこがちがうのだろう。

 

「気候変動」と呼ばれる、自然環境の変化や(それは地球の命の営みでもあるかもしれない)、文明の発達とともに加速する、人類による自然破壊。大気汚染。海洋汚染。マイクロプラスチック。

 

もう地球が持たないかもしれないのに、戦争している。

今日も地球のどこか(シリアなど)で爆撃や銃撃があるのだ。

争い、奪い合っている。

 

 

星もしも人類が奪い合いをやめることができたら?

戦争をやめて、憎しみの連鎖が止められたら?

 

助け合い、支え合うことに集中できたら?

 

自然破壊も止まったら?

その大自然の再生のために知恵やお金、力を出し合えたら?

 

 

星もちろん、やっている人、やってきた人もたくさんいる。キラキラ

マザーテレサや中村哲さんもそうだった。

 

福祉のしくみも(完全ではなくても)作られてきているし、

少しずつ助け合う方向に進んでいると思う。グッド!

 

 

星破壊のスピードとどちらが早いだろうか?

競争することではないけれど、ハラハラしながら生きている。

 

 

 

 

星もうひとつ、今回、強く感じたのは、クシャナの旅のことだった。

クシャナはきょうだいや父親から敵視され、危険な前線へ出される。

王族の、血で血を洗う権力争いで殺されかける。

 

これは、はたして、ひとごとだろうか?

 

 

星王族でなくても、家族がうまく愛し合えず、

否定したり敵視し合ったりして、

傷つけあうことは、たくさん起きているのではないだろうか。

 

この地上で。昔も、現代も。

 

 

星文学でも映画でも劇でも、マンガやアニメでもくりかえし、

わかりあえない家族や、傷つけあう人と人との人間関係が描かれてきているのではないだろうか。今も、絶えることなく。

 

物語にはこの世界が反映されている。

その物語を見て、私たちは思考を深めていくことができる。

 

物語と現実は、相互に循環している。

循環しながら、私たちは成長していかれるのではないかと思っている。

 

 

星人は、たとえ愛していても、うまく?愛せず、相手を傷つけることもある。

意外とたくさんある。汗

 

「あなたのためを思って」と言いながら、支配しようとしたり。

優しくしたかったのに、自分に余裕がなくて、冷たくしてしまったり。

 

そうして傷つけられたり、傷つけたりして心にケガをする。

そのケガが癒されなければ、傷が増えれば、ときに命も落とす。

自分の心や体を大切にできなくなったりする。

 

 

星これは、自分たちのことだ。そう思った。

私たちは、ほかの人から心を殺され(否定され)、自分の心を殺し(否定し)、そして誰かの心を殺してしまう(否定してしまう)。

 

心の殺し合いが起きている。しょぼん目には見えないけれど。

 

 

星もしも心の殺し合いがなくなったら、自分やほかの人を肯定し、大切にし合うようになっていくだろう。命の殺し合いもなくなっていくだろう。奪い合うのではなく、助け合う方法を探すようになるだろう。ラブラブ

 

 

星その心の殺し合いを、どうやったら減らしていけるのか?

どうして人は殺し合うのか?

どうしたら大切にし合えるのか?

 

どうしたら優しい心で生きられるのか?

助け合い、支え合って生きていけるのか?

 

 

星そのことにとても関心がある。

父は戦争に行ってたし、母は空襲で焼け出されてたし、

父はDVだったし、母は自殺未遂してたし。

 

 

星どうして人は傷つけあうのか?

どうしたらやめられるのか?

 

助け合い、大切にし合って生きていきたい。

そのためにできることは何だろうか?

 

ずっと探し、考え続けてきた。

そしてわかってきたことを、ブログや本などで書いたり、講座などで話したりしている。

 

 

星いろいろな方法があると思う。

 

そのなかで、「聴く」ということを、私は主に伝えたい。

「聴く」ことは、心を大切にする方法だと感じている。

 

シンプルで、根本的。

心を大切にすることは、自分やほかの命を大切にすることにもつながっていく。

 

 

 

 

 

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