こんにちは。
「心の育児」シリーズでの
参加者からのご質問&答です。
Q.
「3人の子を育てて7年。
感情的に怒ることがあります。
育児をするまでは、自分のことを
”おだやかでいい人”だと思っていました。
まさか、こんなに怒るようになるなんて。
しかも、小さな子どもたちに怒ってしまうなんて。
私は、”怒りっぽい、いやな性格”だったのかと、
悲しく思っています。
これが私の本性だったのでしょうか?」
(0歳・4歳・7歳の、3人のお子さんのママ)
A.
そんなことはないです。
ほんとうは、優しい、いい人です。
「子ども一人を育てるのに、
村中の人が必要」という言葉があります。
ほんとうは、
何十人もの大人が関わって、
育児をすることが必要なのです。
親だけでは、圧倒的に
「人手が足りない」のです。
私の母は、1930年生まれです。
いま、89 歳。
母が初めての赤ちゃんを育てていたとき、
(約60年前です)
赤ちゃんが泣くと、
近所のおばさんが3人も家に来たそうです。
がらがらと玄関を開けて入ってきて上がり込み、
赤ちゃんを抱きあげて、
(外出するとき以外は鍵をかけていなかった)
「おなかが空いたのかな」「おむつかな」と、
3人で話し合いながら、世話をしてくれたそうです。
母は、そのときのことを、
「呼んでないのに、家に上がってきたから、
びっくりしたわ~」と話していました。(笑)
その頃は、そういう風習があったのですね。
「近所の若いママの育児を、
子育て経験のあるおばさんたちが手伝う」という。
すばらしい風習だな~と思います。
私が初めての子を育児したときは、
もうそんなことは起きませんでした。
1人で育児するのは、つらかったですよーーー。
それで、育児サークルに入ったくらいです。
ためしに、思い浮かべてみてください。
1日に1回でも、だれかが家に来て、
赤ちゃんのおむつを替えてくれたり、
抱いてあやしてお世話をしてくれたら、
どんなに助かるでしょうか?
その瞬間、親は休める。
気を抜いて、ほっとすることができる。
気持ちに余裕ができて、
優しくなれそうな気がしませんか?
二人目育児、三人目育児のときにも、
家に他の大人が来て、
上の子と遊んでくれたり、
(赤ちゃんのお世話が安心してできます)
赤ちゃんをだっこしてくれたり、
(上の子の相手ができますよね)
おかずを作ってくれたり、
洗い物をしてくれたりしたら、どうでしょう?
すごく気が楽になりませんか?
子どもに、優しくなれる気がしませんか?
親だけ(大人一人か二人)で
育児と家事をしようとすると、無理があります。
手が回りません(断言)。
気力と体力が続かないですー。
どんなに体力がある人でも、
働き過ぎで疲れて、クタクタになってしまいます。
どんなにいい人でも、
疲れているときは怒りっぽくなりませんか?
気持ちに余裕がないときは、
優しくなれないことがありますよね。
「怒りっぽい性格になった」のではなく、
オーバーワークで、一時的に
「疲れて」
「気持ちに余裕がなくなった」
だけなのではないでしょうか?
いやな性格の人だったら、
そんなふうに悩みません。
子どもを感情的に怒っても、
気にしないと思います。
ほんとうは、優しい人なのです。
人類史上、「ワンオペ育児」は、
最近だけだと言われています。
となり近所のお付き合いが減り、
大家族が減って 核家族が増えた現代。
こんなに多くの人が、
「親だけで育児をしようとする」ことは、
人類史上、今までなかったそうです。
「親だけで」育児をすると、
とても大変なのです。
だれでもです。
どんなに器用な人でも、
どんなに優しい人でも。
大変なのは「自分がわるいから」
「だめな親だからだ」と、思わないでくださいね。
どんなに育児のスキルを学んでも、
「人手不足」だと、疲れてしまって怒りっぽくなるのです。
家族だけではなく、他人にも頼ることが大切です。
近所の人や友人、ヘルパーさん、
産後ドゥーラさん、ファミリーサポートセンターの人、
保育園の一時預かり、ベビーシッター、
シルバー人材センター、学童、などなど。
だれでもいいわけにはいきませんが、
信用できる、いい人がいたら
いろんな人に分担してもらいましょう。
一人(か二人)で育てなくて、いいのです。
子どもに怒りすぎてしまうときには、
育児の方法を学ぶだけでなく、もう一方で、
育児や家事の「人手を増やすこと」を
工夫してみてくださいね。
もしも人手を増やしても、イライラするときは
他の心理的原因がある場合があります。
そのときは、また聞いてくださいね。
「心の育児」シリーズの講座
(赤ちゃん連れOK! 講師:すずきともこ)
「安全で安心」な育児をお伝えします。
子どもの「自己肯定感」、「生きる力」が育つ。
東京都と神奈川県で、毎月開催しています。
・5月14日(火)10:30~12:00 豊倉助産院
・5月14日(火)13:00~14:30 豊倉助産院
・6月26日(水)10:30~12:00 モーハウス青山店
・5月17日(金)10:30~12:00 モーハウス青山店
・5月17日(金)14:00~15:30 モーハウス青山店
・6月11日(火)10:30~12:00 豊倉助産院
・6月 6日(木)10:30~12:00 モーハウス青山店
・6月6日(木)14:00~15:30 モーハウス青山店
・5月31日(金)14:00~15:30 モーハウス青山店
・6月11日(火)13:00~14:30 豊倉助産院
「子どもの『心』を聴ける親になる!」部(実践編)
・6月29日(土)10:30~12:30
「1歳からの『自立期』の育児のこつ」 (イヤイヤ期の対応)
お問合せ&お申込み
TEL&FAX03-3400-8088
(TELは10時~19時)
「卒乳、どうやるの?」
「母乳が外出を楽にする」
「ワーママが助かる!おっぱいの力」
・5月31日(金)10:30~12:00 モーハウス青山店
・参加費 1,500円 クーポン券・資料つき
お申込み:TEL&FAX 03-3400-8088
(TELは10時~19時)
母乳110番なんでも電話相談
TEL 080~5413~8033
・2019年4月26日10:00~12:00
第2・第4金曜に電話相談をしています。(祭日はお休み)
相談は無料です(通話料のみ)。どうぞお気軽にお電話くださいね。
(すずきともこ/著 堀内勁/監修 自然食通信社/編)
・モ―ハウス青山店 ・NPO Umiのいえ ・豊倉助産院・書店(注文)でも販売中
(すずきともこ/著 光畑由佳/文 NPO子連れスタイル推進協会/発行)
・モ―ハウス青山店・NPO Umiのいえでも販売中
![]() |
【光畑本】働きながら母乳育児を楽しむ20のヒント
486円
楽天 |