ブログを見に来て頂きまして誠にありがとうございます(´∀`*)
今回のブログは『角の綺麗な出し方・直角編①〜⑤』
を先にお読み頂く事で
より分かりやすい内容となっておりますので、
よろしればソチラからご覧ください)
さてさて今回から数回にわたって、
『鋭角(直角より小さな角度)を綺麗に出す』テクニックやコツを書いていこうと思います(°▽°)
『直角編』でも書きましたが、
人それぞれ様々なやり方があり、正確・不正解というのはありません。
ここからは私の縫製関連会社の経験を元に
『家庭のハンドメイド用』として良い感じにまとめてみましたので、
参考にしていただけたら嬉しいです。
今回は例として衿の角を作っていきます(°▽°)
一般的に多いと思われるのが、このようなカットをしてから角を出すやり方。
これも悪くない(*・ω・)なんなら現会社の先輩はこのやり方しておられます。
でも『直角編』でもお伝えした通り、このやり方だと角の先の方が綺麗にたたみづらく…
直角に比べて鋭角は中が狭いから、
厚みの逃げ場が無いのです。
だから無理やり詰め込まれた先が丸くなりがち。
衿先を目打ちで出し過ぎて角がほつれがち(´Д` )
更に、『衿』という部分でいうと、ここが洋服で一番人の目につく部分。
つまり『スター★』なんです(°▽°)ヒロミゴーデス←?
以前もお話しましたが、衿付けは会社の一番縫製上手な人が担当する箇所。
(ちなみに二番目に気を使うのは袖付け)
衿が綺麗なら全体が美しく見える、
逆にいえば他の部分が綺麗に縫えているのに、衿で台無しに見えちゃうなんて事も。
という事で、なるべく綺麗に仕上げる為のテクニックを説明していきたいと思います。
(今回はシーチングよりちょっと厚手位までの厚さの布地で、
『裏を控える』仕上げをしていきます)
①衿に芯を貼る際『直角編のカフス』と同じように、角の芯を貼り残し、衿を縫ってから衿先の芯のみカットする。
(今回は表衿側のみ芯を貼りました)
②表衿の裏側を上にして、長い方の縫い代をアイロンで倒す。
この時、ミシンの縫い目が見えるギリギリで折る。
次に両端も同じようにアイロンで折る。
(アイロンでしっかり上から圧をかけて押さえておくと仕上がりが綺麗になります)
③②で折った縫い代を一旦開き、
衿角から3㎝程度下の方から、
衿の角の縫い目より3㎜程度離れた箇所(★)を直線で結んだ、縫い代をカットする。
④開いた縫い代を綺麗にたたみ直し、
折った角をしっかりと指で押さえたまま、衿を表に返し、角を出来るだけ押し出す。
目打ちで角を綺麗に出す。
(綺麗にたたまれているので、目打ちで出した時、整いやすいと思います)
⑤両方の角を整えたら、裏衿側を上にして、裏衿側に1〜1.5㎜程控えてアイロンで仕上げて完成(°▽°)
さて、ここからは折り方に関する説明していきたいとと思います。
まず②③の折る順番に関して、
衿の場合は左右を同じ順番に折るというのは特に重要です。
『直角編』でも書きましたが、
右端を折って、長い方を折って、左端を折る…というように
左右で折り重なる順番を変えると衿先の仕上がりが微妙に変わってしまいます∑(゚Д゚)
衿はカフスと違って、
仕上がった時の左右の位置が近いため、
左右の形の違いが分かりやすいんです。
そのため、なるべく同じ形になるように仕上げる事をオススメします(*'ω'*)
次に③のカットの仕方。
鋭角は特に中身の厚みを減らそうと、もっとカットしたくなります。
分かる!その気持ち凄くよく分かります!
切りたくてハサミを持つ手が震えるほど…
( ̄(工) ̄)
私も以前は縫い代をカットすればするほど綺麗に仕上げられると信じていて、
綺麗に仕上げが出来なかったら、
更にギリギリまでカットして、
最終的に角がホツれるという迷宮の森に迷い込んでおりました…(´Д` )ダレカタスケテ
『縫い代があった方が綺麗に角が押し出される』
これは直角編でもお伝えしましたが、鋭角でも同じこと。
何なら鋭角の方がその効果が出るように思います。
更にもう一つ重要なポイントをお伝えしておきます。
それは『目打ちで引っ張り出す部分』について。
言葉では説明しづらいので、写真を見て頂きましょう。
分かりましたか?
写真で示す方(巻き込んでいる方)の縫い目を目打ちで引き出すようにすると、
より綺麗に出す事が出来ます。
もちろん直角でも同じです。
ぜひ、参考にしてみて下さいね(*´∀`*)
さて、今回は厚みの少ない布地(薄地〜普通地)での角出しについて書いてきましたが、
次回は厚みのある布地(厚地)の角出しテクニック&便利な小道具シリーズ⑧のコラボブログです(*゚▽゚)ノ
お楽しみに〜