とある高齢のダウン症認知症患者は、とあることを

成し遂げた。

 

ほぼ一切の知性を放棄し、感性だけで生活し、

感性だけでパズルを感性させ、感性だけを用いて

約半年間の障がい者同士の共同生活への参加を

実現したのである。

 

ーー

 

もう1人の知的障害者の超能力についても、ここに記述しよう。

感覚を活かして生活しているのである。

 

要するに、五感がずば抜けているのである。

五感と知性は、一見限りなく無縁であるが、

オレはそうは思わない。

 

とある日、オレはグループホーム内の2階で、

ポテトチップスを食べていた。

 

彼は、「おいもの匂いがする。」と言い出し、

真っ先に全く同じ銘柄のポテトチップスを

パッケージを一度もことなく、買ってきて

魅せたのである。

 

ーー

 

世間は障がい者をばかにしているとしか思えない令和だが、

障がい者は、これだけの能力を持って生きているのである。

社会がそれに気がつくには、時間がかかるだろう。