・2023年2月16日、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の33回目となる例会が開催されました。
テーマ: ブルゴーニュ

POMMERY ポメリー
ポメリー社は1836年、ナルシノ・グレノにより設立されました。1856年にルイ・アレクサンドル・ポメリーの参加によりポメリー・エ・グレノ社となりますが、2年後ルイが亡くなってしまいます。
経営を引き継いだマダム・ポメリーは辛口シャンパン(ブリュット)を発表しました。この辛ロシャンパンの出現により、英国におけるシャンパン消費量は、一気に3倍にも跳ね上がったと言われ、19世紀末までにはヨーロッパ全土で愛飲されるようになりました。
現在主流となっている辛口シャンパンのスタイルを確立した先駆者と言えます。
同社は、シャンパーニュ地区でも最上とされるエリアに675ヘクタールの広い専用畑を所有しています。その半分を占めるグラン・クリュは、南に面した傾斜のある水はけのよい畑で、シャンパン造りに最適な畑とされています。
マダム・ポメリーは、ローマ時代の石灰岩の採掘場がシャンパンを貯蔵するのに理想的な環境であることも熟知していました。全長18km、深さが地下30mにまで達するセラーでは、年間を通じて10℃という瓶内熟成において理想的な温度の中で2900万本ものシャンパンが貯蔵されています。
同セラーは、2015年にユネスコ世界遺産に登録されました。
1&2=生産地:フランス>シャンパーニュ 生産者:ポメリー
1.POMMERY Brut Royal
ポメリー・ブリュット・ロワイヤル
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
ポメリースタイルのエッセンス(真髄)と言われるシャンパーニュです。40の選び抜かれたクリュのぶどうをブレンドして造られます。
シトラスや白い花のエレガントなアロマ、そして小さな赤い果実のニュアンスも感じられます。生き生きとしたアタックながら、リッチでエレガントな味わいで、長い余韻とクリーンなフィニッシュが特徴的です。
2.POMMERY Cuvee Louise 2005
ポメリー・キュヴェ・ルイーズ
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%
キュヴェ・ルイーズは、創始者マダム・ポメリーの愛娘の名前を冠したプレステージ・キュヴェです。
ぶどうの出来が極めて恵まれた年にのみ、そしてグラン・クリュの中でも厳選したぶどうを使用し、世界遺産登録されたポメリーの地下セラーの中で、最低8年以上の熟成を経てリリースされます。
ふくよかな果実味と豊富なミネラル感、生き生きとした酸を持ち合わせており、複雑でエレガント、そして心地よいアクセントを伴った余韻が長く持続します。
3.Domaine Jean Philippe Fichet Auxey Duresses Blanc 2017
ドメーヌ・ジャン・フィリップ・フィシェ・オクセイ・デュレス・ブラン
生産地:フランス>ブルゴーニュ>オクセイ・デュレス
生産者:ドメーヌ・ジャン・フィリップ・フィシェ
ぶどう品種:シャルドネ
ジャン・フィリップ・フィシェは、世界最高の白ワイン生産者として名高い、ルフレーヴやコント・ラフォンと並ぶ「コシュ・デュリ」の甥にあたります。
コシュ・デュリ同様、ムルソーに本拠地を置き、次世代ムルソーの牽引者というべき存在です。ワイン造りの歴史は祖父の代から始まり、彼が21歳の時に自らのドメーヌを立ち上げました。1992年にはモンテリーやムルソーに2haの畑を取得し、その後も着実に畑を増やし、父の引退と共にピュリニィ、ムルソー、ACブルゴーニュの区画も得ました。
現在では新しい醸造所も造り、さらなる品質向上に努めています。シュールリー状態で長期間熟成させ、厚みのある酒質にミネラルや酸がきれいに出るスタイルでワイン造りを行っています。
レモンなどの柑橘を思わせるアロマにスモーキーなニュアンスも感じられます。丸みのある口当たりで、しっかりとした酸と塩味のミネラルによる力強さがあり、果実味と樽感が絶妙にバランスしています。
4.Domaine Lorenzon Mercurey Cuvee 37 2017
ドメーヌ・ロレンゾン・メルキュレイ・キュヴェ・37
生産地:フランス>ブルゴーニュ>メルキュレイ
生産者:ドメーヌ・ロレンゾン
ぶどう品種:ピノ・ノワール
ブルゴーニュの南、メルキュレに拠を構えるロレンゾンは、1987年メルキュレイNo.1と称される当主「ブリュノ・ロレンゾン氏」に代替わりして以来、常に欧米で脚光を浴び続けているドメーヌです。フランス国内の3ツ星レストランがこぞって買い付けしているために流通量が少なく、日本への割当てもごく僅かとなっています。
一切の妥協を許さない完璧主義で、密植した畑の収量を低収量に抑えています。
コート・ドールが台頭するブルゴーニュワインですが、トップ・ドメーヌに比肩するクオリティーで、天才ブリュノ・ロレンゾンは、メルキュレイに古の栄光を呼び戻しました。
メルキュレ村のワインにありがちな、乾いたタンニンのニュアンスではなく、ジューシーでシルキーなタンニンが感じられます。フレッシュでいきいきとした果実のフレーバーが広がり、緊張感のあるミネラルと引き締まった酸が味わいを引き立てています。
5.Henri Gouges Nuits St Georges Rouge 2017
アンリ・グージュ・ニュイ・サン・ジョルジュ
生産地:フランス>ブルゴーニュ>ニュイ・サン・ジョルジュ
生産者:アンリ・グージュ ぶどう品種:ピノ・ノワール
第一次世界大戦後、父親より9haの畑を譲り受けたアンリ・グージュ氏は1925年にドメーヌを設立し、マルキ・ダンジェルヴィル氏やアルマン・ルソー氏らと共にその時代に蔓延していた粗悪なブルゴーニュワインを無くす為にINAOを設立し、区画やクラスを決める際、自分たちの畑があるニュイ・サン・ジョルジュとヴォルネーには自己贔屓をしないようにグラン・クリュを設定しませんでした。
アンリ氏の孫のピエール氏、クリスチャン氏がそれぞれ畑と醸造を担当してドメーヌを運営していましたが、両氏とも定年を迎えたため、現在はピエール氏の息子であるグレゴリー氏が中心となって、ニュイ・サン・ジョルジュのみ15haの畑でワイン造りを行っています。
アンリ・グージュは、低収量を守ることが上質なワイン作りに通じるという強い信念の下、厳しい収量制限を徹底してきました。アンリのこの哲学は、今の世代にも変わらず受け継がれ、偉大なワインを一貫して輩出する革新的なワイナリーとして名声を博しています。
ワインは7つの区画のぶどうをブレンドしています。スパイシーでしっかりしたタンニン分をブラックチェリーや黒スグリを思わせる果実味が柔らかに包み込みます。
6.G.Roblot-Marchand Chambolle-Musigny 1er Cru Les Charmes 2014
G.ロブロ・マルシャン・シャンボール・ミュジニー・1er・レ・シャルム
生産地:フランス>ブルゴーニュ>シャンボール・ミュジニー
生産者:G.ロブロ・マルシャン ぶどう品種:ピノ・ノワール
ドメーヌは1978年、シャンボール・ミュジニー村にて1910年からブドウ栽培を営む、ロブロ家の3代目ジェラール・ロブロ氏と、ジュヴレ・シャンベルタン村を代表する栽培家一族であるマルシャン家出身のコレット・マルシャン女史の結婚によって誕生しました。
2001年には4代目となるフレデリック・ロブロ氏が醸造学校を卒業後すぐにドメーヌを継承しました。さらなる品質向上に燃えていた弱冠24歳の彼に栽培・醸造両面において真摯な助言を与え続けてくれたのは、ジョルジュ・ルーミエとユドロ・バイエの両当主でした。
彼らの助言を受けフレデリック氏は畑仕事の時間を3倍に増やし、リュット・レゾネ栽培を実践するなど、その後も栽培と醸造の改良を続け、シャンボール期待の若手として注目を集めています。
G.ロブロ・マルシャンが所有するレ・シャルムは僅か0.07haであり、石灰質に勝る粘土石灰質土壌です。フレデリック・ロブロ氏は「僕の4つのプルミエ・クリュの中で、最もスケール感が大きく、果実味とミネラルに富むワインです」と語っており、年間生産本数300本の限定作品です。
7.Domaine Hudelot-Baillet Bonnes Mares Grand Cru 2014
ドメーヌ・ユドロ・バイエ・ボンヌ・マール・グラン・クリュ
生産地:フランス>ブルゴーニュ>シャンボール・ミュジニー
生産者:ドメーヌ・ユドロ・バイエ
ぶどう品種:ピノ・ノワール
ドメーヌは1981年に設立されました。以来、ネゴシアンへの販売がほとんどでしたが、本格的に自社ビン詰めを開始したのは1998年、フランス空軍のメカニックだったドミニク・ル・グエンが娘婿としてドメーヌに参画してからです。醸造学校を修了した後、義父の5代目ベルナール・ユドロから栽培と醸造の理論と実際を学び、2004年に独り立ちし、シャンボールの中でも有数の優良生産者へと成長を遂げています。
シャンボール・ミュジニーには「ミュジニー」と「ボンヌ・マール」の2つのグラン・クリュが存在し、ミュジニーが南側のヴージョに接しているのに対し、ボンヌ・マールは北側のモレ・サン・ドニにまたがっています。土壌は比較的粘土質を多く含み、複雑で堅固、長命の肉付きのしっかりしたタイプのワインになり、ミュジニーは土壌に多く石灰質を多く含んでいるため、優美な骨格、複雑さと気品を備えたワインとなります。
ユドロ・バイエは村の中心部よりにわずか0.12haのボンヌ・マールを所有しています。ワインは樹齢80年のヴィエイユ・ヴィーニュのピノ・ノワールを新樽50%、1回使用樽50%で年間600本のみ生産しています。
2014VTはe.ロバート・パーカー・ドット・コム(ワイン・アドヴォケイト)で93-95を獲得しました。
圧倒的なパワーを持った香りと、凝縮感のある果実味が感じられ、エネルギッシュな印象でありながら、フィネスを備えた非常に優雅な味わいをもたらします。