Bon Vin Club 163th イタリア | レストランおいしんぼ  Petit Bon

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・2022年6月16日(木)、ワイン会「Bon Vin Club」の163回目となる例会が開催されました。

テーマ:イタリア+Special☆

 

 

①Rotari Brut Platinum 2015
ロータリ・ブリュット・プラチナ

生産地:イタリア>トレンティーノ=アルト・アディジェ州
生産者:ロータリ
ぶどう品種:シャルドネ80%、ピノ・ノワール20%

 

1977年にアルプス山脈を構えるイタリア北部トレンティーノ地方に設立されたロータリは、高品質なスプマンテを造る新進気鋭の生産者です。
 厳選された自社ぶどうを100%使用し、徹底した品質管理を行い、栽培からワインの出荷まで優秀なスタッフにより丁寧な作業が行われていおり、年間生産量は約300万本です。
 特にアメリカ・ドイツでの人気が高く、現在57カ国余りへ輸出されており、ワイン専門誌での注目も高くワイン・ジャーナリストからの賞賛と、数々のワイン・コンテストで最高賞を獲得しています。
 ロータリ・ブリュット・プラチナは、シャルドネを主体に、36ヶ月という長期間熟成させています。
 上質でエレガントな泡立ちが見られ、リンゴや柑橘系のアロマが豊かで、フレッシュかつフルーティな印象です。
しっかりとしたテクスチャーを持ち、フィニッシュには心地良い酸味が感じられます。

 

Azienda Agricola di Lenardo
アジィエンダ・アグリコーラ・ディ・レナルド

 

レナルド家の歴史は1800年初頭に始まります。
 常にワイン造りと共に歩んできましたが、10年程前にワイン造りにおいて大改革を行いました。レナルド家の畑に最もあったぶどう品種を研究し、それを厳選して栽培することでした。そして更にぶどうの凝縮度を高める
ために、1haあたりのぶどうの収量を厳格に調整しました。
 また、洗練された新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、伝統的手法の良い部分とうまく融合させた形で、手間暇を惜しまず、決して量を求めない高品質・少量生産を貫いています。
 その結果、近年ワインの個性・品質を飛躍的に向上させることに成功し、ディ・レナルドは、今では高品質なワインの生産者として定評を得るまでになりました。
 オーナーであるマッシモ氏は非常に生真面目で計画的であり、きれいに整理し、何時も清潔を心がけており、そのままワイン造りにも反映されています。

 

②③の生産者情報は上記をご参照ください。
生産地:イタリア>フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州
生産者:アジィエンダ・アグリコーラ・ディ・レナルド
となっております。

 

②Chardonnay Monovitigno 2020
シャルドネ・モノヴィティーニョ

ぶどう品種:シャルドネ

 

モノヴィティーニョは「単一ぶどう品種」を意味します。輝きのある明るいイエローの色調で、繊細な花とパイナップル等の熟れたフルーツのような香りが立ち上ります。フレッシュでみずみずしい果実感、自然なぶどうの厚みがある味わいと、エレガントな酸味、ミネラルの旨みが調和しています。
 同ワイン(2015VT)はディ・レナルドのエントリークラスながら「ガンベロロッソ2017」でスーパー・トスカーナなどと並び、最高賞トレビッキエリを獲得しました。

 

③Ronco Nole 2019

ロンコ・ノーレ

ぶどう品種:メルロー50%、レフォスコ25%、カベルネ・ソーヴィニヨン&フラン25%

 

「ロンコ・ノーレ」とは「丘では無い」という意味であり、標高の高い丘陵の方が良いワインが出来る
という通説を逆手にとった、ユニークなネーミングです。実際に平地の畑のぶどうを使用していますが、とても美味しく出来上がっており、特にアメリカ市場での人気が高くなっています。
 熟したアメリカンチェリーの様な凝縮した果実味に、クリームの甘さを想わせる樽の風味が綺麗に溶け込んでおり、滑らかでエレガントな印象を与えます。

 

④Felsina Chianti Classico Riserva 2015 
フェルシナ・キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ

生産地:イタリア>トスカーナ>キャンティ地方
生産者:フェルシナ

ぶどう品種:サンジョヴェーゼ

 

キャンティ・クラシコエリア最南端に位置する、「カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ」地区最高の造り手と称されるフェルシナは1960年代当時、多くのイタリアワインが量産志向に向かっていた中、当主ドメニコ・ポッジャーリが高品質のワインを造るべくぶどう畑を購入したのがワイナリーのスタートです。
 当時、若いスタッフからなる栽培醸造チームは多くの思考錯誤を重ねながら、ドメニコの友人の紹介でスーパートスカーナのひとつ「フラッチャネッロ」を手掛ける、サンジョヴェーゼのスペシャリスト「フランコ・ベルナベイ」と出会い、これを機にフェルシナは一気に質を高めていき、1983年にはフラッグシップである「フォンタローロ」とキャンティ・クラシコの最高峰の1つ「ランチャ」をリリースし、世界の注目を集めることになります。
 力強いルビーカラーで、スミレの花に赤~黒系の果実が入り混じるような複雑な香りです。
 豊かな果実味と上品なタンニン、スパイシーなニュアンスが品良くまとまっており、上品で魅惑的なスタイルに仕上がっています。

 

⑤Tua Rita Giusto di Notri 2006
トゥア・リータ・ジュスト・ディ・ノートリ

生産地:イタリア>トスカーナ>スヴェレート
生産者:アジィエンダ・アグリコーラ・トゥア・リータ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー30%、カベルネ・フラン15%、プティ・ヴェルド5%

 

トゥアリータは1984年ヴィルジリオとリータ夫妻が、無名であったトスカーナ州、スヴェレートの地に畑を購入した事から始まりました。スヴェレートはトスカーナでも特殊な微小気候が存在し、気候がとても安定しています。また、このトゥア・リータの所有する畑の中には、世界的に見ても類の無い特殊な条件を備えた土壌が存在し、スヴェレート地区の中でも、トゥア・リータの所有する畑だけに見られる条件であり、隣接するワイナリーにも存在しません。
 1992年には同ワイナリー初となるワイン「ジュスト・ディ・ノートリ1992」をリリースしました。初ヴィンテージにかかわらず、世界中のワイン関係者から賞賛され、衝撃のデビューとなりました。その後94年ヴィンテージではガンベロロッソ誌で3グラス最高賞を獲得し、その後は毎年名を連ねる存在となり確固たる地位を確立しました。
 赤みがかったルビー色で、カシス、コーヒー、キャラメル、ヴァニラのような甘い香りに、スパイスが重なるかのようです。
 凝縮した芳醇な果実味に、シルキーなタンニンが溶け込み、さらに上品な酸も感じられます。
 強さの中にも優雅さがあり、長く持続する滑らかな余韻も素晴らしく、ボルドーのグランヴァンに肉薄するワインです。

 

⑥Avignonesi Desiderio Merlot 2000
アヴィニョネージ・デジデリオ・メルロー

生産地:イタリア>トスカーナ
生産者:アヴィニョネージ

ぶどう品種:メルロー

 

アヴィニョネージは、14世紀にフランスからやってきた一族の名前を由来に持つワイナリーです。
 醸造所の歴史は古く、イタリア国内でも最古のものの一つに数えられます。
 1974年にファルヴォ兄弟がワイナリーとして同社を創設し、畑の整備や品種の見直しに力を入れ「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ」の世界的名声を築きました。
 2009年からオーガニック栽培への転換を進め、2011年にすべての自社畑をビオディナミ栽培に転換しました。伝統的なヴィーノ・ノービレは補助品種を加えるのが一般的ですが、アヴィニョネージ社はビオディナミ栽培のサンジョヴェーゼ100%の高品質なヴィーノ・ノービレの生産者して有名です。
 ベリー系の果実、スパイス、バニラの芳醇で華やかな香りを放ち、熟した果実の甘さとしっかりしたタンニンを持ち、柔らかく深みと奥行きのある豊かな味わいがもたらされます。
 滑らかな舌触りが心地よく、優雅で繊細な余韻からは、熟成したボルドーのグラン・ヴァンを彷彿とさせる華やかさも感じられます。