2018年 5月23日、9回目となるスペシャルワイン会が開催されました。
テーマ:シャトー・オー・ブリオン1982
・・・・・・Wine Lists・・・・・・
①Jacquesson Cuvee 739
②Chateau Fort de Roquetaillade 2011
③Chateau La Garde Rouge 2005
④Chateau La Mission Haut Brion 1986
⑤Chateau Haut Brion Rouge 1982
◇Comments
①ジャクソンは1798年創業、200年以上の長い歴史と伝統を誇る老舗メゾンであり、クリュッ
グの創始者「ヨハン・ヨーゼフ・クリュッグ氏」が修行を積み、シャンパーニュ造りのノウハウを修得したことでも知られています。
また、約5,200社あるとも言われるシャンパーニュ生産者ですが、9社しか認められていない三ツ星生産者に名を連ねています。
739は創立されてから739番目にブレンドされたキュヴェであり、2011年のヴァレ・ド・ラ・マルヌ及びコート・デ・ブラン地区のグラン・クリュとプルミエ・クリュ(1級畑)のぶどうをベースに一番搾り果汁のみを使用しています。
熟成した厚みのある果実味、トーストや蜂蜜、スパイスなどのニュアンスを含んだ奥深くリッチな香りを放ち、フルボディの骨格に調和した快活なミネラリティを感じるられます。そのエレガントな佇まいは、美しく熟成した上質なブルゴーニュの白ワインを思わせます。
②岩に穴をあけて造ったという意味の「ロクタイヤード」はグラーヴ最南部に位置します。シャトーは中世には要塞として使われており、19世紀になってヴェズレーのラ・マドレーヌ教会やパリのノートルダム大聖堂を修復した著名な建築家、ヴィオレ・ル・デュクの手により大規模な修復工事が行われました。
コンサルタントには、ミシェル・ロランと並ぶ名醸造家であり、サンテミリオンの複数のシャトーの品質を劇的に向上させた「ステファン・デュルノンクール氏」を迎えています。
グレープフルーツのような清涼感のある柑橘系果実、爽快なハーブと香ばしさを感じさせる、ナッツのアロマが混ざり合います。酸は程々ながら、透明感があり力強いミネラル、果実のふくらみがワインに厚みをもたらしています。 アフターはフルーティーかつ、爽快な余韻がもたらされます。
③シャトー・ラ・ガルドの畑は、ぺサック・レオニャンのグラン・クリュ畑近隣、マルティヤック南部の丘の頂上にある上質の砂岩層に厚い粘土層が走るという、この地区でも恵まれたテロワールの場所に位置します。
ラ・ガルドでは18世紀より良質なぶどうが栽培されており、ラ・ガルドのテロワールに着目した大手ネゴシアンの「ドゥルト社」が1990年位シャトーを買収、資本とスタッフを投入し、安定した品質のワインを生み出しています。
尚、コンサルタントには世界的に著名なミシェル・ロラン氏を迎えています。
濃縮された色合いは美しい深みのある赤色で、赤~黒の果実、スパイス、バニラ、タバコのニュアンスを持ちます。まろやかで広がりのあるアタックであり、サンテ・ミリオンに近い土壌のメルローの豊かな果実味に、熟したタンニンが溶け込み、なめらかで優美なぶどう畑由来の上品さを表現しています。同時に長期熟成のポテンシャルも感じさせます。
④1983年にシャトー・オー・ブリオンの所有者であるディロン家が、ウォルトナー家の子孫からラ・ミッション・オー・ブリオンを購入しました。ディロン家による改良は古い貯蔵倉庫の改装から始まり、新しい発酵所の建設・コンピュータプログラムによって管理される超近代的発酵タンクと機械の導入・瓶詰めラインの設置と、潤沢な資金による抜本的な改革となりました。また、資金面でやむを得なく下げていた新樽率を100%に引き上げ、1992年からセカンド・ワインのラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オーブリオンをリリースしたことも、ラ・ミッション・オー・ブリオンの質を大いに高めました。
道1本をはさんでオー・ブリオンと向かい合い、ヴィンテージによってはオー・ブリオンをしばしば超える事もあると言われる、兄弟にしてライバルに位置づけられています。
濃縮された黒系果実、ハーブ、マッシュルーム、タバコ、豊潤なフルーツが混ざり合う複雑なアロマで、ふくよかでジューシーな果実味があります。
タンニンは丸くなり、甘みを伴いますがしっかりとした格をもちます。しっかりとしたボディの中に洗練されたしなやかさとエレガントさを感じさせ、余韻が長く続きます。
⑤シャトー・オー・ブリオンは1855年のメドック格付け制定時、メドック地区でないにも関わらず、余りにも偉大な名声から唯一例外として、メドック格付け第1級に格付けされました。
その後、オー・ブリオンは、ナポレオン戦争で敗れたフランスの救世主となります。国の崩壊という、危機に追い込まれていたフランスの外相タレーランは、敗戦国の処遇を決める1814年の「ウィーン会議」で、連日連夜、各国代表に豪華な料理とオー・ブリオンを振る舞いました。これによって各国代表も態度を軟化させ、フランスは敗戦国でありながら領土をほとんど失うことなく乗り切ることができたと言います。
メドック地区のワインと比べるとメルロー種の比率が高いため、渋みが少なく柔らかさがあり、5大シャトーの中で最もエレガントで香り高く、外交的”とも言われています。
グラーヴ地区らしい、香りや味の調和がとれたワインで、比較的若いうちから楽しむことができますが、造りもしっかりとしているため30年の熟成にも耐える事が出来、5大シャトーの中で最も飲み頃の期間が長いワインとも言われています。
ミネラルがはっきりと感じられ、熟したカシスのような果実と、タバコが混ざり合う魅力的なアロマで、メルロー由来の豊かな果実味と丸みを帯びたタンニンが絶妙に融け込んでいます。
広がる長いフィニッシュは甘みを伴い、オー・ブリオンらしい、エレガンスで華やかなものです。
