・2024年1月17日、ワイン会 Bon Vin Club "Extra Edition"が開催されました。
テーマ: ムートン1975
1.Guy de Saint-Flavy Brut
ギィド サン フラヴィ ブリュット
生産地:フランス>シャンパーニュ
生産者:ガルデ
ぶどう品種:ピノ・ムニエ50%、ピノ・ノワール45%、シャルドネ5%
ギィド サン フラヴィを手がける名門「ガルデ社」は、1895年にエぺルネにシャルル ガルデによって設立されました。
21世紀の技術とメゾン創立以来代々引き継がれてきた伝統を融合させたシャンパーニュ造りを行っており、ヨーロッパを中心に世界各国に輸出され、人気を博しています。日本のメディアでも高く評価され、ワイン雑誌「ワイン王国」でもギィ ド サンフラヴィーは5つ星を獲得しました。
30の異なる区画から手摘みで収穫されたぶどうはアルコール発酵が行われた後、ワインにボディを与えるためマロラクティック発酵が行われます。瓶内二次発酵は温度調節されたセラーで行われ、そのまま滓引きまで18~
24か月間熟成され、ドザージュは8g/Lです。上品な泡立ちとフレッシュな果実味を兼ね備え、バランスのとれた味わいを実現しています。
2.Les Hauts de la Gaffeliere Bordeaux Blanc 2021
レ オー ド ラ ガフリエール ボルドー ブラン
生産地:フランス>ボルドー
生産者:メゾン マレ ロックフォール
ぶどう品種:ソーヴィニョン・ブラン
レ オー ド ラ ガフリエール ボルドー ブランは、サン・テミリオンのプルミエール グラン クリュ クラッセに格付けされていた(2022年に格付けを脱退)シャトー ラ ガフリエールのオーナー一族である、マレ ロックフォ
ール家が考案して造られたワインです。
サン・テミリオンとボルドーの最も美しいテロワール内の50の敷地の中から厳選されたぶどうを使い、どのヴィンテージにおいてもワインメーカーのフローレンス テシエがテイスティングを行い、そのワインの中から10%のみが選ばれます。
短期間の低温マセラシオンにより、アロマを最大限引き出すよう努めています。
白桃、ハーブ、白い花などを思わせる香りがあり、アタックから後味まで綺麗に伸びる酸が基調となり、エレガンスかつフィネスを感じさせます。
3.Chateau Roques De Jean Lice Cuvee Francois Thienpont 2018
シャトー ロック ド ジャン リス キュヴェ フランソワ ティエンポン
生産地:フランス>ボルドー
生産者:シャトー ロック ド ジャン リス
ぶどう品種:メルロー70%、カベルネ・フラン30%
シャトー ロック ド ジャン リスは、ドルドーニュ河を挟んでサンテミリオンの向かいにある、アントル ドゥ メールのローザンに位置するワイナリーです。
ポムロールが誇る「ルパン」「ヴィユーシャトー セルタン」を生み出す名門ティエンポン家が栽培から醸造までを手掛けています。
フランソワ ティエンポンは、採算を度外視した低収量、最低限の抽出により、限りなく生産本数を抑えている特別なキュヴェであり、わずか4haの選ばれた区画から、さらに厳選されたぶどうのみを使用して造られるため、年間生産量は2万本という稀少なワインです。
赤い果実やスパイスが感じられるアロマ、凝縮感のある果実味と厚みがあるボディ、熟れたタンニンが調和しており、エレガントな余韻が長く持続します。
4.Domaine de Baronarques Rouge 2008
ドメーヌ ドゥ バロナーク ルージュ
生産地:フランス>ラングドック>リムー
生産者:バロン フィリップ ド ロスチャイルド
ぶどう品種:メルロー主体、カベルネ・フラン、シラー、マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン
ムートンを所有するバロン フィリップ ド ロートシルトと、ラングドックの名門のシュール ダルクによって南仏ラングドック・リムーに立ち上げられ、ファーストヴィンテージのリリース(赤)は1998年です。
バロナークはオーパス ワン、アルマヴィーヴァに続き、ムートンの第3となる、プレミアムワイン ジョイント ベンチャーです。
畑は標高250~350メートルにあり、メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー、マルベック、グルナッシュが各10%ずつ植えられています。
ぶどうはムートンと上記のプレミアムワインと同様に12キロの小さなバスケットに手作業で摘み取られ、さらに醸造過程と樽熟成においても同じケアがなされます。
豊かで熟した果実味のしっかりとした核を持ち、がっしりとして融和したタンニンに支えられ、きれいにバランスが取れた酸味により全てが抑えられています。この力強さと組成にも関わらず、エレガンスを維持する事によって飲み飽きさせない事は、1級シャトーの造り手であることを実感させられます。
5.Chateau Mouton Rothschild 1975
シャトー ムートン ロートシルト
生産地:フランス>ボルドー>ポイヤック
生産者:シャトー ムートン ロートシルト
ぶどう品種(作付け割合):カベルネ・ソーヴィニヨン81%、メルロー15%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド1%
ムートンは格付け2級から1級に昇格を果たした唯一のシャトーです。1855年のメドック格付けではまさかの2級に格付けされてしまいましたが、並々ならぬ努力の末に現在の地位を築き上げることが出来ました。
また、ムートンのオリジナリティとして1945年以降毎年、巨匠美術家による作品をエチケットに記載し美術コレクターからの注目も高くなっています。1975年のエチケットは、アメリカの奇才「アンディ ウォーホル」の
作品となっています。1979年は日本人として初めて堂本尚郎氏がラベルを描きました。
1975年は1970年に次いで、70年代で2番目に優れたヴィンテージと評価されています。貴重な超長期熟成のムートンをご賞味下さい。