・2023年 7月13日(木)、ワイン会「Bon Vin Club」の167回目となる例会が開催されました。
テーマ:オーストラリア・ニュージーランド
1.Chandon Brut
シャンドン ブリュット
生産地:オーストラリア 生産者:モエ エ シャンドン
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%
シャンドンは、メゾンの会長だったジャン ドヴォゲ氏による先見的な取り組みにより、1959年に初めてモエ エ シャンドンが海外に設立した姉妹企業です。
1950年代、シャンパーニュ地方以外のワイン産地でも良質なスパークリングワインを造ることができると実感したジャン ド ヴォゲ氏は、醸造家ルノー ポワリエ氏に可能性が最も高いテロワールを探すよう依頼しました。
世界中を視察して、最初に選ばれたのがアルゼンチンのメンドーサです。その後、カリフォルニアとブラジル、1986年にはオーストラリア、そして中国、インドと世界6か国に展開しており、モエ エ シャンドンの270年にわたる経験を活かして、フランスの伝統と各地テロワールの卓越性および多様性を見事に結び付けたワインを生み出しています。
オーストラリアのヤラ ヴァレーで造られる「シャンドン ブリュット」は、正統派スパークリングワインであり、上質にして繊細な味わいは「シャンドン」の名を冠するにふさわしい仕上がりです。
少々緑色がかった、クリアで鮮やかな深みのあるレモン色で、柑橘類、青いハーヴを感じさせる心地よいの爽やかなアロマが漂います。硬質感と厚みのあるミネラル、活き活きとした酸味、旨味を伴う果実味が調和し、フレッシュながら複雑性と奥行き深い味わいを造り上げています。
Saint Clair セント クレア 該当ワイン・・・2&3
セント クレアは、1978年からマールボロでぶどう栽培を手掛けていたイボットソン夫妻が1994年に創業した、家族経営のワイナリーです。
醸造には2008年9月のロンドン インターナショナル ワイン チャレンジで「白ワインメーカー オブ ザ イヤー」を受賞した、ニュージーランドきっての天才醸造家である「マット トムソン」が創業時から携わっています。
マールボロの鍵を握る造り手とも言われるセント クレアは、2010年、2011年と2年連続でワイン エステート誌による「ベスト ニュージーランド ワイン カンパニー オブ ザイヤー」に輝いたという、華々しい実績もあります。
マスター オブ ワインのボブ キャンベルに「ニュージーランドにおいて、そしておそらく世界的にも、最も優れたソーヴィニヨン・ブランの造り手」と言わしめましたが、ソーヴィニヨン・ブランのみならず、ピノ・ノワールでも数々の賞を獲得しており、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールで、同じ年に主要な国際トロフィーを受賞したニュージーランドで最初のワイナリーでもあります。
2.3共通
生産者:セント クレア
生産地:ニュージーランド>マールボロ
②Saint Clair Origin Sauvignon Blanc 2019
セント クレア オリジン ソーヴィニヨン・ブラン
少々緑色がかった、クリアで鮮やかな深みのあるレモン色で、柑橘類、青いハーヴを感じさせる心地よいの爽やかなアロマが漂います。
硬質感と厚みのあるミネラル、活き活きとした酸味、旨味を伴う果実味が調和し、フレッシュながら複雑性と奥行き深い味わいを造り上げています。ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン
③Saint Clair Origin Pinot noir 2019
セント クレア オリジン ピノ・ノワール
ぶどう品種:ピノ・ノワール
若々しい紫がかった、クリアで鮮やかな濃いルビーカラーです。
豊かで少々スモーキーなノーズは、バニラ、チェリー、プラムとスパイスの含みを持ち、果実味は柔らかく、フレッシュさも感じられます。
バランスが取れたエレガントなワインで、きれいに融和したタンニンと余韻の長い後味を持っています。
④Cullen Cabernet Sauvignon Merlot 2001
カレン カベルネ ソーヴィニヨン メルロー
生産地:オーストラリア>マーガレット・リヴァー
生産者:カレン ワインズ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー他
1966年、精神科医だったケヴィン カレンと妻のダイアナ カレンは、マーガレット・リヴァーに土地を購入後ぶどうの栽培を始め、1971年にワイナリーを創設しました。
80年代に入り、本業が忙しくなった夫ケヴィン カレンよりワイン造りを任されたダイアナは、専門学校のセミナーを受け独学で醸造のノウハウを身に付けました。
ワインの出来に順位をつけられることを嫌ったダイアナはコンテストには積極的に出展しませんでしたが、そのワインの評判は瞬く間に広がり世界有数のブティックワイナリーの一つとなりました。
ジューシーなダークチェリー、カシスを思わせる黒い果実の香りに、オーク、チョコレートのようなアロマが加わります。
凝縮されたレッドベリー、ブラックベリーの果実の味わいと、上質できめ細かいタンニンが中心となり、継ぎ目が感じられない滑らかな舌ざわりで、きれいで長い余韻へと続きます。
Clarendon Hills クラレンドン ヒルズ 該当ワイン・・・5&6
クラレンドン ヒルズは、1989年にオーナー兼ワインメーカーのローマン ブラタシックによってアデレードの南から約40Kmの位置に
設立されました。
これまでの受賞歴は華々しく、2003年8月にはロバート パーカー(ワイン アドヴォケイト誌)はクラレンドン ヒルズをオーストラリア、また世界で最も素晴らしいワイナリーとして名を挙げています。
2008年にはワイン スペクテーター誌の選ぶ25のオーストラリアワイナリーにも名を連ねました。
クラレンドン ヒルズは、世界に通用するワインを産出する、それぞれ土壌が異なる19の自社畑を持ち、それぞれのテロワールを反映したワインを造り出しています。
5.6共通
生産地:オーストラリア>南オーストラリア州>
マクラーレン ヴェイル
生産者:クラレンドン ヒルズ
5.Clarendon Hills Old Vines
Kangarilla Vineyard Grenache 2001
クラレンドン ヒルズ オールド ヴァイン カンガリラ ヴィンヤード グルナッシュ ぶどう品種:グルナッシュ
ロバート パーカーが歓喜したこのワインの風味の濃縮度は、グルナッシュの常識を超えており、ウエイトと組成ではシラーの様であると同時に、非常に力強いピュアなグルナッシュの風味を保持し、官能的な要素も持ち合わせています。
6.Clarendon Hills Piggott Range Vineyard Syrah 2001
クラレンドン ヒルズ ピゴット レンジ ヴィンヤード シラー
ぶどう品種:シラー
ピゴット レンジ ヴィンヤードの樹は樹齢25~30年で、表土が10~13ミリしかない岩と泥板岩上に植えられています。
樹の根はしっかり根ざそうと懸命に働き、水分を得るため岩と泥板岩の割れ目の間を下方に延び進んでいます。
収量は極端に少なく、ワインはフレンチオークの新樽100%で熟成させて造られます。