デグーのかみ癖(対ニンゲン)にお悩みのあなたへ(ひとりじゃないよ) | デグーのぼんてん

デグーのぼんてん

デグーの梵天&銀河、モルモット梅、うさぎの百合、齧歯達の暮らしと飼い主の雑感

「ケージ囓り」ではなく、「ニンゲン囓り」についての話です。
 
我が家にある『デグー飼育バイブル』の「甘噛み」の項には
「デグーはおやつをくれたり撫でてくれたお礼やかまってほしい時に飼い主の手に甘噛みをすることがあります。甘噛みはデグーの愛情表現の一つです。噛む力が強くなるようでしたら手を噛んだ瞬間に「痛い」と声に出して嫌がったり、デグーの顔に息を吹きかけて手を噛むのは嫌な行為だと教えましょう。そうするとデグーは学習します。」とさらりと書いてあります。
 
また「YAHOO!知恵袋」などで検索すると、デグーの甘噛みが痛くて(出血レベル)で悩んでいる初心者飼い主さんのお悩みと、それに回答してくれているベテラン飼い主さんとのやりとりなども見ることができます。そこでも、痛いことを伝えたり、ダメと伝えるようにしてちゃんと躾ければ、ほどなく噛まなくなる、そんなに時間はかからないなどと書かれています。
 
また、デグーは甘噛み以外では基本的にわざとニンゲンを噛むことはないといわれています。
 
我が家はといえば、ぼんてんが来てまもなく2ヶ月になりますが、ごく最近まで噛まれて出血してました!(きっと今後もやられそう!)
本やネットに書かれている躾の方法を全部試してみましたが1ヶ月経っても目に見える効果はありませんでした。
「なんなの?君ワニなの?」
 
仲良くなったと思っていたのにガブッとやられると、ズキズキ痛む指をティッシュで押さえて止血しながら落ち込みますよね・・・・
ひどい時は毎日のようにやられて手が液体絆創膏と血豆だらけに。
慣れない環境と新しい飼い主を怖がっているところに手を出すと噛まれるということはあるでしょうが、ぼんてんは我が家に来てすぐに手の上や肩や膝にのってくつろいだり寝たりするようになっているので、怖がって怯えているということはありえない。
 
だいたいガブッとやられるのは以下の3パターンです。
 
1)マッサージのお返しの甘噛みがエキサイトして
2)飼い主の手のひらエレベーターがもたついているのにいらついて
3)突然わけのわからないタイミングで飛んできてガブっとやる
 
 
1)が一番多い(98%はこれ)。
ぼんてんは甘噛みが下手です。
子デグーなのでまだ経験不足ということもあると思います。おかえしの甘噛みも1回目はまだソフト、2回目、ちょっと痛い、だいたい3カプ目くらいに流血レベルのガブリが来ることが分かってきたので、こっちも予測して2カプ目の奴の力加減から次はやばいぞと思ったら手を引っ込めます。そうするとぼんてん側はまだ甘噛みをし足りないので、代わりにそのへんのタオルをガジガジしています。とりあえず「ありがとうありがとう」と声でお礼だけは言っておきます。
image
 
2)手のひらエレベーターとは、ぼんてんのケージから、その隣のサークルフェンスで囲った別荘へ移動させたり、またケージへ戻す際はまずニンゲンの手の平に乗ってもらって(自分で乗ってくる)移動させることです。この間だいたい数秒のことですけど、この時にたぶん手の上でただじっとしているのがストレスなんだと思います。(自分で踏ん張って上に乗っているので別にニンゲンから掴まれているわけではない)
ちょっとフェンスの開け閉めに戸惑って、手に乗せたままもたついていると、ガブっとやってくることがあります。
「もたもたしてんじゃねーよ」と言ってるんだと思います。
 
▼手の上に乗せられるのは、”手(猛禽類などに捕まれる)”は怖いものとDNAに刻まれている小動物にとってはストレスなんだもん
image
 
3)これはニンゲン♂だけが経験しているのですが、たぶん、別荘のフェンスをうまく跳び越えられなかったとか、敷物を掘りたいのに掘れなかったとかでイライラしたぼんてんが、八つ当たり的にわざわざニンゲンのとこまで飛んできてがぶっとやったみたいです。
3)についてはもしかして「群れ」の♂の順位争いを勝手にやっている可能性もあります。
 
▼手袋をしてかわいがられる梵天
 
このように、キラーデグーのぼんてんですが、最近気づいたことがあります。
小さなおやつ(圧片大麦や蕎麦の実)を手から与える際、米粒ほどの小さなおやつなので、ほとんどニンゲンの指の肉に隠れてしまうのですが、それはそれは「そっと」指を噛まないように気をつけてソフトに前歯で受け取っています。
なんだ、ちゃんと指は噛んじゃだめってわかってるんだ!
 
じゃあ、なぜ噛むのか。
たぶん癇癪持ち、短気、そんな個体なんだと思います。
本デグーも噛んでやろうと思って噛んでいるわけではなく、その一瞬の衝動を押さえられない的な?
初めの1ヶ月間は、ぼんてんとのふれあいには「手袋着用」がマストでした。どのタイミングでガブッがくるかが分からなかったからです。
しかし、お礼の甘噛みでの流血はニンゲンのよけ方が上手くなってきたのもあり、今は手袋はしていませんが、ほとんどやられることはありません。
その他では
・流血レベルの時は「ぎゃー!痛い!!」と遠慮せず大声で叫ぶ
(大きい声は怯えさせるからNGと書いてあったりもしますが、その瞬間こっちもとっさに息を吹きかける余裕なんてないうえ、小さい声で言っても何も効果なかった)
・がぶっとやられたら、問答無用で速攻ケージに戻す(その後、心なしか、シュンとおとなしくしている)
なども、うちの場合は効果があったように思います。
 
最後に
もしも、今、がぶっとやられてズキズキ痛む指をティッシュで押さえて止血しながら落ち込んでいるあなた。
たぶん、本やネットに書いてあるほどには「すぐ」ではないかもしれませんが、デグーもニンゲンも少しずつ相手のことを学んで、きっと少しずつ少しずつ改善していきますよ。

 

 

ぼんてん本日の体重:155g 

 

食事:
■チモシー一番刈り(食べ放題)
■おやつ:メディマルデグーフード8g、殻付蕎麦の実6粒、乾燥たんぽぽの葉1枚、乾燥だいこん葉少々