『空っぽ』

起きるつもりがない
横になってからもう数時間
時間をはやく進めなきゃ
スピードが追いつかない
わたしは空っぽだ
何者も入っていない器だ 
秋空の下
日焼け止めを塗って
ひとの目を気にしている
しみそばかすだらけの皮ふを
これ以上晒け出さないように
わたしは空っぽだ 
何者も入っていない器だ
わたしは空っぽだ
何者も入っていない器だ
仕事の合間の休憩時間 
コンクリートに腰を下ろして
コンビニで買ったおにぎりを頬張る 
作業着の
真っ黒に日焼けしたおじさん
あなたを愛しています
きっと
世界中