『夕日』

誰かの足跡とわたしの足跡が重なる
砂浜には
にっこりと笑ったへのへのもへじ
まんまる顔
忘れられた凧が
楽しかったお正月を名残惜しむように絡まり
少し強い北風にさらされている
海を切り裂く波
夕日も二分される
そのときをわたしはベンチに座って
いつまでもいつまでも眺めている