心技体の「心」について続けて考えていきます。
人は未知なる存在に生理的に恐怖します。
市場投資家が国や日銀や海外機関投資家を「敵」と仮定すると、
何をしてくるのかわからないので不安でたまらなくなります。
この状態で、投資で勝負を挑むのは困難です。
でも、冷静に自分に問いかけてみましょう。
「さっきから不安に思っている『敵』って具体的に誰?」
はっきりと答えるのは難しいと思います。
逆にはっきりと答えられれば、
『孫子』によれば「百戦殆うからず。」となります。
では、「彼」を理解するために、戦いの舞台である「海」を理解しましょう。
この「海」とは「戦場」「市場」と同じ事ですが、
今後の説明の流れから、より理解しやすいように、このブログでは「海」とします。
データが手に入りやすかった東京証券取引所における株式投資の「海」の全体像を見てみます。
2020年8月末の東京証券取引所の年間売買代金は
約454.8兆円。
「野村資本市場研究所」より
8月末締めなのは、世界では8月締め、9月始まりが多いからですね。
東京証券取引所で、取引される1年間の総額は約454.8兆円もあるんですね。
数字がでかすぎて、より不安になりますが、別のデータと比較してみましょう。
2020年の日本銀行のETF買付額は
約7.2兆円。
「日本銀行 指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および
不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果ならびにETFの貸付結果」より
やはり数字がでかすぎてピンときませんね。
でも、割合にすると見えてくるものがあります。
締めが違うので誤差はありますが、日本銀行のETF買付、
いわゆる日銀砲の威力は、
2020年東京証券取引所の売買代金の「海」に対し、
日銀砲 ÷ 東京証券所の売買代金 =
約1.6%。
日銀砲が頑張っても、東京証券取引所の「海」に
約1.6%の波を起こすのがやっとというわけですね。
特に、2020年は新型コロナウィルスの流行とその経済への影響緩和の為に、
日銀も本気で対応しました。
それ以前の年なら約4兆円程度の年が多いので、
日銀が本気になった限界が約1.6%という事でしょう。
平時なら1%に満たない事になります。
日銀が本気になって、
約1.6%
なので、投資ファンドのレベルだと東京証券取引所という「海」に
さざ波すら起こすのは難しいという事になります。
あれ?という事は私たちが怖がっていた「敵」っていったい何?
簡単です。 残りの約98.4%です。
残りの約98.4%こそが、「敵」ではなく、「彼」という事になります。
次回に続きます。




