がいらっしゃったので、先日の帰京時のことを少々。（毎度勝手なリンクですみませんです）
その日は、数日前から急に気温が上がったせいもあり、上野公園の桜はほぼ満開。
「今度帰って来たときにお茶でも」
「そうですね、お話もゆっくりとお聞きしたいし」
そんなことで待ち合わせた上野駅。
雨の予報だったにもかかわらず、なんとか泣き出さずに済んでいる空。
指定された場所に着くも、すぐに相手の事が見つけられない。
そういえば、外で会うのは初めてのこと。
相手がふだんはどんなファッションを好むのか、そんなことさえ知らない自分。
キョロキョロと周りを見ていると、マスクを掛けた人影が近づいてくる。
「お久しぶり」
「ああ、お久しぶりです、マスクでよくわかりませんでしたよ
」気付かなかったのはマスクのせいだけじゃない。
外で会う相手は自分が覚えていたつもりよりもちょっと小柄。
部屋の中で会っているのと、少々勝手が違う。
早速、お茶をするため近くのスタバに向かうが超満員。
そこに入るのは諦め、ちょっと歩いて落ち着いた佇まいの喫茶店へ。
会話の内容を周りに聞かれたくないので、少々離れた席に着く。
全席禁煙のお店、お互いにとってノープロブレム。
電話で断片的に聞いていた経緯を拝聴する。
今後のことは決まっていない。
隣で、年配のご夫婦らしいカップルが席に着く。
「せっかくだからお花を見に行きましょうか」
「イイですね、久しぶりですよ」
「そうなんだ」
「だいたいこの時期は忙しいことが多くて…」
店を出て桜の咲いているであろう公園に向かう。
「あっちから入って、中を一回り、でどう？」
「詳しいんですね」
「何年もいるからね」
中を歩くと圧倒的な桜。
「自粛」のおかげでいつもの年よりは少ないであろう花見の宴。
花を写そうか、とも思うがこのブログのことを話すわけにもいかない。
最近とみに忘れっぽくなった頭に焼き付けるように花を見つめながら歩く。
ひととおり歩き、再び喫茶店に。
喉を潤し、ほっと一息を。
「お腹空いた？」
「ん～、ちょっとね」
「居酒屋とかがイイ？アタシ呑めないけど」
「いや、ラーメンとかカレーでもイイですよ」
「あ、じゃあカレー、あそこのが好き」
有名チェーンのカレー屋へ。
お互いの好きなようにトッピングを選ぶ。
自分は野菜に豚しゃぶ、向こうはビーフカツでライスは少なめ。
気を遣われないのもなんだか嬉しい。
店を出ると小雨がパラパラ。
小さな折り畳み傘の中、相合い傘で駅に向かう。
この日は肩が触れ合う程度の接触だけ。
腕を組むことも手を繋ぐこともしない。
「アナタの話し方って、とっても落ち着く」
自分の立ち位置はそんなところ。
話の聞き役として。
今月一時帰国して、来月また戻って来る。
彼女はそう言い残す。
そして駅の入口で別れ、お互いの日常へ。
今度会う時はもっと元気な笑顔になっていますように。
この後、早速エステ店に電話をしたのはナイショです…。
ZOO
（歌：川村かおり 作詞・作曲：辻仁成）
僕達はこの街じゃ 夜更かしの好きなフクロウ
本当の気持ち隠している そうカメレオン
朝寝坊のニワトリ 徹夜明けの赤目のウサギ
誰とでもうまくやれる コウモリばかりさ
見てごらん よく似ているだろう 誰かさんと
ほらごらん 理性が邪魔してる 素直な君を
Stop, Stop, Stop stayin'
白鳥になりたいペンギン なりたくはないナマケモノ
失恋しても 片足で踏んばるフラミンゴ
遠慮しすぎのメガネザル ヘビに睨まれたアマガエル
ライオンやヒョウに 頭下げてばかりいるハイエナ
見てごらん よく似ているだろう 誰かさんと
ほらごらん 吠えてばかりいる 素直な君を
ほらね そっくりなサルが僕を指さしてる
きっと どこか隅の方で僕も生きているんだ
愛を下さい Oh… 愛を下さい ZOO
愛を下さい Oh… 愛を下さい ZOO, ZOO
おしゃべりな九官鳥 挨拶しても返事はない
気が向いた時に寂しいなんてつぶやいたりもする
“しゃべりすぎた翌朝 落ち込むことの方が多い”
あいつの気持ち わかりすぎるくらいよく分かる
見てごらん よく似ているだろう 誰かさんと
ほらごらん 理性が邪魔してる 素直な君を
ほらね そっくりなサルが僕を指さしてる
きっと どこか似ているんだ僕と君のように
愛を下さい Oh… 愛を下さい ZOO
愛を下さい Oh… 愛を下さい ZOO, ZOO
I'm living in ZOO, Oh…
I can love my ZOO…
Stop, Stop, Stop stayin'…
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オマケです。20th Anniversary版です。