ワインの「造り」に注目 | bon repas 日記

bon repas 日記

料理好き、ワイン好きが高じて「料理研究家」の道へすすんだ私。



そんな私の日々の「bon repas(ボン・ルパ)=おいしくて楽しい食事」を綴ります。

2月末に開催した週末のワインのクラス今回は変則的に祝日開催。
諸事情で少人数での開催となったので、1本ずつ「造り」にフォーカスして飲み比べました。

1.WABI-SABI ZW nr#1 2018年/WABI-SABI
  オーストリアのツヴァイゲルト 天然酵母のみでステンレス発酵後2000ℓの大樽で4か月熟成
  無清澄、無ろ過、SO2は最小限 「オーストリアの自然派ワインを広く世界に紹介する」コンセプト。

2.Rien Ne Bouge 2021年/Vignoble du Reveur

  アルザスの巨匠マルセルダイスの息子が造るワイン。3種類の白ブドウ果汁を、マルセルダイスが

  醸造したピノ・ノワールのアルコール発酵後の搾りかすとともに2週間醸した、オレンジワイン風の

  赤ワイン。ステンレスタンクのみ使用、ノンフィルター。

3.Lou Du Mont LEA Selection BROUILLY 1996年

     ガメイ100%の蔵出し古酒
4.菊鹿 FRESH  Chardonnay 2022年/熊本ワイナリー
 ワイナリー限定販売(12月に現地購入したもの)2022年収穫の葡萄で早飲みタイプに造られたワイン 
 
1.~3.をブラインドで比較。
1.は淡いルビーカラー。カシスや苺の香りに、ほんのりユーカリのような青い香り。
口当たり滑らかで果実の凝縮感と酸のバランスがよく、素直に美味しく、クリーンで
で飲み疲れない。2.は、少しもやがかかったピンクがかった淡いルビー。様々な
赤いベリーや梅のような香りに少し出汁っぽさも感じる。でも、通常赤ワインには
感じないような。あんずやオレンジの皮をコンフィにしたような香りも。味わいは複雑。
3.はオレンジがかった淡いルビー。クリア。ラズベリー、梅、出汁の香りに
紅茶やカカオ、枯葉の香りも感じられ、酸も渋みも果実味もすべてが溶けあった味わい。
 
個人的には、どれも好きだけれど、2.は面白くてリピートしたい…かな。
 
料理は牡蠣のポワレ、鱈のポワレ タプナードソース、豚肩ロースのハーブグリル
八朔ケーキ でした。
ワインも造り手の想いを考えながら飲むのも、楽しいと思います。
ナチュラルな造りでも、しっかり美味しいものを届けたい気持ちって、ワインを通じて
感じられますよね…。