カイツブリのヒナ分け | 高井戸の住人のブログ

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本は歴史ものとSF、ミステリーときどき文学。
No more whale & dolphin hunting!
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カイツブリはヒナがある程度大きくなって来ると親がヒナの後頭部を突いて潜る練習をさせるのですが、一番子(春生まれ)たちに対してはこの突きが頻繁です。

二番子の卵を抱卵中の巣に近づいたヒナたちは親に噛まれたり鉄砲突きまで喰らっているところを目撃したことがあります。

巣に戻ることは原則禁止のようです。


原則というのは、水生物園・水辺の小径で冬場に抱卵していた夫婦の時は先に孵化して大きくなったひとりっ子が抱卵するのを許可していたこともありました。


一度、七井橋の上から別のカイツブリ一家について不思議な光景を見ました。

5匹孵化したヒナたち(一番子)のうち、一番小さなヒナだけを親が頻繁に突いていたのです。

ほかのヒナたちに対してはそうでもないのに不思議に思っていました。

が、その後『ダーウィンが来た!』でカイツブリの『ヒナ分け』の話をしていました。

『ヒナ分け』というのは夫婦が自分の担当するヒナを分けて育てるというものです。

なるほど、そうすると以前目撃した小さなヒナばかり突いていたのは「あなたはもうひとりの親からエサをもらいなさい」と示しているところを目撃したのかもしれません。


いま、弁天池で5月下旬に孵化した4兄弟もどうやら3匹と小さな1匹で分けられて給餌と泳ぎの訓練をさせられているようです。




これまでの野生と水生物館のカイツブリの観察から、たぶん母親が小さなヒナの方の世話をしているんじゃないかと思います。


そう決まると小さなヒナは父親がエサを持って来ても他の兄弟のように近寄りません。


ただ今日は月に一度のかいぼり隊の人たちが数人一人乗りボートで弁天池に入って来てので、小さなヒナも他の兄弟たちと一緒に父親のそばに集まったんじゃないかな、という光景を観ていました。


かいぼり隊が池に侵入して枝葉の下に避難するカイツブリ親子。

遠慮がちに?父親?と兄弟の最後尾に付くヒナ(一番左)


みんなで大きなボートと人間たちの動きを警戒中。




ツバメの場合はほかの夫婦のヒナでも巣立ったあとは成鳥がいっしょに面倒を見る習性があるようです。

カイツブリもそうやればヒナの生存率が上がると思うんですが。。。


神田川・柳橋付近で今朝も10羽ほどの幼鳥が集められて餌をもらったり飛行訓練をしていました。