小説『架空通貨』 | 高井戸の住人のブログ

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本は歴史ものとSF、ミステリーときどき文学。
No more whale & dolphin hunting!
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『半沢直樹』の作家・池井戸潤の小説です。
江戸川乱歩賞の『果つる底なき』をまず読んだけど、経済小説っぽく入って最後は事件ものになりました。
この『架空通貨』は、ある町の企業が社債の代わりに発行した振興券(=架空通貨)なるものをばら撒いて町の経済を蝕んで行くという話です。
すごく面白いです!
お金とは何かを考えさせられます。


最近海外でネット上の電子マネー『ビットコイン』が流行って暴騰し、中国は使用禁止にし欧州も規制を設けることを発表しました。
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海外ではビットコインだけで生活している人とか、日本でも月謝をビットコインで受け取ったとかという話がニュースで流れました。
携帯端末を財布代わりにしてビットコインの支払い・受取りをするだけなので操作は簡単そうです。

実際の通貨では歴史的に金の埋蔵量に対応して通貨の価値を決めるところからはじまり、最近はそれをも超える通貨が出回っていると理解しています。

ビットコインではその金鉱は誰も知らないパスワードで保護されていて、採掘を請け負うユーザーが高速のコンピューターで掘り当ててビットコインの流通量が決まっているそうです。

その採掘のパスワードをシステムを作った人間も誰も知らない、ということが本当なのか分かりません。

今の経済に別の通貨取引きを持ち込むこと
の意味を本を読みながら考え中です。