今年の4月に、日本各地の道路、橋、水道管、公共の建築物がどんどん老朽化していて、その補修費用は年間9兆円、新しい設備を作らなくても2030年には16兆円!になるとNHKの特集 でやっていた。
年間国家予算歳出80兆円に対してこの金額。
例えば全国で老朽化した橋の通行規制がかかっているのは、1300件。
実際に落ちてしまった橋もある。
首都高の未補修箇所、96000箇所。
耐用年数を越えている水道管は、全体の4分の1。
京都の水道管も破裂して一帯が水浸し、しばらく水が使えなくなってしまう事態もあった。
浜松市はバブルの頃から多くの公共建築物を造り、その数2000。
利用者不足で採算も合わず補修費用は市の財政に重くのしかかっている。
また各自治体のうち8割がどのインフラが老朽化しているのかを把握していない。。。
経済の回転を意図してゼネコンにお金をばら撒いて構造物を造っても、維持費がどんどん圧迫しているのだ。
都内には空室がたくさん有り人口も減って行くのに、マンションがどんどん建設されているが、入居者は補修費もちゃんと考えないといけない。
実際、近所の古い四階だてのビル壁は去年の震災で崩落して、歩行者が下にいたらその命を奪っていた。
どこが壊れてもおかしく無い状況は日に日に増えている。
『液状化地域』『地盤沈下地域』の心配に限らず、この"サイクル"(構造物をどんどん作ること)はまじめに考えないと地震、津波なしでも危険地帯を増やしている。
PS.
余談。
自分では東京湾沿いの高層億ションを夜見上げて、ほとんどの部屋に電気が点いていないので『こんなに空室があるのか!』と驚いたけど、猪瀬直樹氏は郵便受けまで覗きに行って確かめたと、著書(たしか『日本国の研究』)に書いてあった。(^_^)
『事実』を積み上げて分析して結論に導く人。