先週、久しぶりに井の頭公園に行きました。
台風のあとで池の水が少しは綺麗になったかと思って見に行ったのですが、
池は相変わらず全面アオコに覆われたまま。子育て中だったカイツブリ親子の姿もなく、会えたのは
・カイツブリ4羽
・オオバン1羽
・カワウ1羽
・ツバメ4羽ほど
と、以前よりずいぶん静かな印象でした。
3回のかいぼりのあとしばらくは、この時期になるとカイツブリのヒナの声で賑やかだったのですが、植物の繁茂に比べて水流が足りないのかもしれません。
■ 野鳥観察を始めて10年
10年前、井の頭公園のカイツブリや久我山駅のツバメの子育てをきっかけに、
毎年神田川沿いや YouTube に公開される巣のライブ映像を見ながら野鳥観察を楽しんできました。
当時の私は、鳥の名前も片手で数えられるほど。
小さな鳥のヒナや親は「本能で適当に動いている」くらいにしか思っていませんでした。
犬や猫、小動物を飼ったこともなく、成長の過程を見た経験もありません。
ところが観察を続けるうちに、ヒナたちの行動に“感情”や“賢さ”を感じるようになりました。
■ ヒナたちから感じた「生命の感情」
• カイツブリのヒナが親に近づくとき、水面で身体を左右に揺らす(情動)
「甘え」「喜び」「親への期待」が混ざったような、哺乳類の子どもにも通じる仕草。
• 口をパクパクして話しかけるような動き(学習)
親とのコミュニケーションを試すような、学習の萌芽。
• 親の真似をする行動(模倣)
模倣は高度な学習の証拠で、鳥類の知性研究でも重要視されている。
• ツバメのヒナが親の離陸を邪魔しないように位置をずらす(社会的認知)
“他者の動きを予測して自分を調整する”という、社会性の高い動物が見せる行動そのもの。
目撃した事をAI に整理してもらったら、
「なるほど、そういうことだったのか」と腑に落ちました。
■ 2016年の夏、忘れられないカイツブリ親子
2016年の夏、井の頭池の東側でカイツブリ夫婦に6匹のヒナが誕生しました。
残念ながら5匹は小さなうちにヘビやカメの犠牲になってしまいましたが、
1匹だけは生き残り、数ヶ月間ずっと親と一緒に池のあちこちを回っていました。
当時は夜になると、
「真っ暗な巣の上でヒナはどうやって寝るんだろう」
「いつカメやヘビが襲ってくるかわからない中で、どんな気持ちで過ごしているんだろう」
と、ヒナと等身大の視点で自然界の怖さを想像したりしていました。
その思い出をいつでも振り返れるように、当時の記録をダイジェストにまとめました。
■ 観察を支えてくれた人たちへ
井の頭公園の野鳥を長年観察されている K山さんをはじめ、
多くの野鳥愛好家のみなさんから、
鳥の名前、巣の位置、卵の数、孵化予定日、孵化数、出来事・事件など、
本当にたくさんのことを教えていただきました。
こうして記録をまとめることができたのも、みなさんのおかげです。
あらためて感謝申し上げます。


