妙高山2454m、黒姫山2053mの写真を、ほぼ同じ時刻・同じ場所で撮ってみた。
妙高山と黒姫山は、隣合って聳えているが、約400mの標高の違いが、そのときの雲によく現れている。
妙高山は、山頂付近は、すっぽりと雲に覆われているが、
黒姫山は、頂上付近に薄雲がかかっているだけ。
嶮しい峰の妙高山に登るには、鎖場を通らねばならず、けっこうキツイ。
たおやかな峰の黒姫山は、還暦記念に登る人が多いというから、のんびり登山を楽しめる。
深田久弥(1903一1971、登山家、分筆家)が名著「日本百名山」に妙高山は入れたが、黒姫山が抜けていたことに気がつき、後に、お詫びして、黒姫山を名山と讃え、妻の還暦のお祝いに、夫婦で黒姫山に登った、
というエピソードが残っている。
深田久弥は、愛妻家だったのだろう。
ほほえましい、ではないか。
私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。
(妙高山。頂上付近は、雲に覆われている)
(黒姫山)