スローウォーキング「麻布台ヒルズ2 江戸東京野菜」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

ワイフが熱心に見ている麻布台ヒルズのパンフレットを覗き込む。

江戸東京野菜の料理を出すカフェ「エイタブリッシュ」が載っていた。

bonpusouは、以前から江戸東京野菜な興味があったから、病気が完治して元気になったらカフェ「エイタブリッシュ」へ行ってみたい、と思った。

・・・・・

江戸八百八町の人々の生活を支えた江戸近郊の野菜の一部種類は、現代も「江戸東京野菜」として栽培され、食べられている。


亀戸大根/ 現代では、青首大根が全盛であるが、亀戸大根は白首が特長で、長いものは1mにもなるという。


小松菜/ 8代将軍徳川吉宗が「小松川」に鷹狩りした際、食べたというエグミが少なく、美味しい野菜。「小松川」に因んだ命名。


谷中生姜/ 谷中で栽培されていた葉生姜は、スジがなく、香り良く・風味豊か、根茎は柔らかく、辛味も強くなく、食べやすい。


品川蕪/ 品川一帯で栽培されていた蕪(かぶ)は、見た目は大根に似た長蕪であった。


東京うど/ 江戸後期に、西荻窪や吉祥寺近辺で、「うど」が栽培されていた。戦後に工夫された横穴式栽培法による軟化うどが、「東京うど」として広まった。

・・・・・

これらの江戸東京野菜の本物は、栽培農家か、その近所の住人しか食べられない。

スーパーや八百屋では入手困難である。


その晩。

西六奇庵にて、好きな日本酒を飲み、

食卓にのった「スーパーで買ってきた小松菜」のお浸しを摘んで、

bonpusouは、8代将軍の気分を、静かに味わっていた。


私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。