スローウォーキング「3時のおやつに思う」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

長いサラリーマン生活、二人の娘の結婚、

会社を退任し、年金生活に入った。人生の晩年への突入だ。

「人生は虚しい」「形あるものは必ず滅す」「生きている者は必ず死ぬ」なんて言って悟りすましていたら、

ホントに虚しく生きることになっちゃうヨ。


それとは反対に、「情熱的に生きよ」「やりたいことをやれ」と説く考え方もある。


いずれも正しい、と思うが、

bonpusouは、滅多に虚しくもならず、情熱的にもならず、淡々と日常を生きている。

現役サラリーマン時代は、「仕事人間」だったから、

退任後は、もう仕事はしない、と決めた。


恥多き人生だった。

後悔することが、山ほど、ある。

反省することが、山ほど、ある。

とはいえ、元には、戻れない。


謝りたいことが、山ほど、ある。

謝りたい人が、山ほど、いる。

「自分の方が悪かった。許して下さい」と言いたい人が、たくさん、いる。

とはいえ、取り返しは、つかない。


退任後は、仕事はしないが、

歳はとっても、僅かであっても、キチンと税金を支払うタックスペイヤーであり、

わが国の経済・社会を支える一員であり、

同時に、思いやりの心を大切に、自分にできる範囲のドネーションを続け、社会貢献を忘れない。


マスコミは、年金なんて、あてにならない、と悪口言うが、

bonpusouは、そうは思わない。

(自分たちが知恵と汗で作り上げた年金制度だ。自分の給料と会社で半々、営々と原資を積み上げてきたんだ。多少の増減はあっても、わが国が破綻しない限り、構造は揺るがない)

とわかっている。

現に、マスコミに勤めている人たち(彼らの大多数はサラリーマンだ!)でさえ、悪口言いながらも、いまだ逃げ出さずに、給料からちゃんと原資を出し続けているではないか。

マスコミ人よ、君たちも、国を支えているんだぜ。

・・・以上が、bonpusouの考える、中流人の生き方。


朝8時に起きて、トーストと野菜サラダと紅茶1杯を頂き、

午前中は、思索とブログ。

CDでバッハを聞きながら、「中流人の生き方」をメインテーマにブログを書き、

ランチ後は、翌日のブログの構想を練り、

3時には、お菓子(買い置きの「銀座ウエスト」のドライケーキや「ヨックモック」のシガールのことが多い)と、豆を挽きペーパードリップで落としたコーヒーで、おやつを楽しみつつ、思索を続ける。

或いは西六奇庵から徒歩60秒の、若い夫婦の営む・静かな「カフェ・ド・ミュー」で、コーヒーとおしゃべりを楽しむ。

(健康であれば) 近所を散歩をし、

夕飯前のビールを愛でてから、

ワイフの用意した夕飯を食べ、

テレビでNHKニュースなどを見、

風呂を浴び、

ナイトキャップを1杯やって、寝る。

それがルーチンだ。


・・・病院に入院していても、3時のおやつは楽しみだね。

3時頃、病院1階のカフェレストラン「クロワッサン」に行く。

店内には、ジャズ・フルートのBGMが、静かに流れる。


ストロベリーの冷たいショートケーキが、コーヒーに合う。

ここには、虚しさも情熱も存在しないが、心は満たされている。

なんぞ不満があろうか。


私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。