相変わらず体調わるく、終日、ベッドに臥せっている。
突然、心が劇して(本来の漢字は、心が「激して」であるが、「劇」的に激した故に、「劇」を用いた)、ガバと姿勢を正し、1篇の詩を書いて、すぐまた、ベッドに臥した。
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「プライドと救済」
傷ついた獣が 群れを離れ ほら穴に閉じこもった。
外敵と闘う気力も、エサを追う体力も、ない。
それでも、ひたすら神経を尖らせて、
敵の近づく気配を察知すべく、耳目をそばだてている。
1日中ずっと、傷からくる熱にうかされ、
時に疲れて、意識を失う。
葉音、風音、雨音に、ハッと目を覚まし、
己の命の生存を確かめる。
苦しい唸り声を上げ、それでも、まだ生きている。
自然の力が、癒やしてくれる可能性が、ある。
傷ついた獣は、ひたすら己と戦っている。
天命が尽きるときは、必ずわかる。
その時は、ほら穴を這い出て、死の谷へ行く。
谷の湧き水に舌を濡らし、静かに息絶えた。
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ほとんど10年振りに詩を書いた。
北信州・神山の森に小さなコテージを建てた喜びを歌った第1作「時間」、
中学高校以来の親友I教授を喪った悲しみを歌った第2作「永遠行きの列車」、
そして、第3作が「プライドと救済」である。
一瞬で心が劇し、一瞬で書き上げたが、
推敲する気力が、今は、湧いてこない。
ベッドで寝る。
(注)明日からも、体調不良のため、ブログを休載する可能性があります。
私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。
写真は、「米車通り公園」に新たに植えられた植物です。