私のような戦後世代のサラリーマンは、おおむね会社人間だった。
「企業戦士」と称された程に、戦場で闘う戦士の如く、昼夜の別なく仕事に明け暮れたものだ。
今でいう過労死レベルをはるかに超えて働き続けた。
私も、ご多分にもれず、企業戦士のひとりだった。
中年過ぎの現役サラリーマンの頃、毎年のように、年末から年初にかけ、過労から、夜になると酷く咳込む「気管支喘息」になって、2、3か月は治らず、激しい咳に苦しんできた。
昼間でも、職場で自動喫煙の度に、激しい咳を引き起こして、悩まされた。
会社を退任してからは、過労になることもなく、自動喫煙の機会もほぼなくなって、静かに暮らせるようになり、気管支喘息になることは、自然に少なくなった。
ところが、このところの天候不順や気圧乱高下(特に南岸低気圧の接近がいけない)の影響からか、更には歳を取って体力・免疫力が落ちたせいか、久しぶりに、酷い気管支喘息になってしまった。
かかりつけ医のK医院(内科)で、気管支喘息の薬を処方してもらった。
眼科にも行って、この季節特有の花粉症の薬を処方してもらった。
そんな具合だから、現在は、薬漬けの毎日だ。
①ふだん常用している、血圧降下剤 (錠剤)
②同じく、眼圧を下げる緑内障予防の目薬 (点眼薬)
③同じく、関節痛予防のコンドロイチン (サプリメント錠剤)
花粉症対策として、
④パタノール (抗アレルギー点眼剤)
⑤アラミスト (噴霧用・点鼻液)
気管支喘息を抑える薬は、
⑥テオフィリン徐放錠 (錠剤)
⑦メプチンミニ錠 (錠剤)
⑧クラリス錠 (錠剤)
⑨キプレス錠 (錠剤)
⑩リンデロン錠 (錠剤)
以上を飲んだり、目に差したり、鼻孔に噴霧したり、せねばならない。
花粉症は、目が痒いし、鼻汁がズルズルで、しょっちゅう鼻をかむから、たいへんだ。
気管支は、もっと症状が酷い。
昼間は、胸がモヤモヤし、しょっちゅう咳込む。
夜は、ベッドに入った途端、胸苦しく、酷い咳が続いて、ゼーゼーヒーヒー、ゴホゴホゴホ、ろくろく眠れないのだ。
毎日毎晩、イヤになっちゃう!
生まれてから、会社を辞めるまで、こき使ってきた身体だから、金属疲労を起こすのも、やむを得ないが、早く、この季節が終わって欲しい。
と思うそばから、鼻ズルズル、胸苦しくヒーヒーゴホゴホと咳込む。
好きなコーヒーを淹れようかと思うが、薬剤師から『コーヒー中のカフェインが、気管支喘息の薬の効きめを悪くする』と説明を受けたから、コーヒーを飲んで気分を紛(まぎ)らす訳にもゆかぬ。
これは、天の報いに違いない。
・・・向天吐唾(こうてんとだ)、天罰覿面(てんばつてきめん)、自業自得、因果応報、悪因悪果、天網恢恢(てんもうかいかい)、玩人喪徳(かんじんそうとく)。
ああ、我に罪あり。
己の犯してきた愚行・悪行の数々を、反省するばかり、である。
ワイフがクールに言った。「反省だけなら、猿でもできる」
ああ、嗚呼!
「人間は、不完全な存在である」by bonpusou
私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。
ヒーヒーゴホゴホ。