スローウォーキング40「ひな祭り ちらし寿司」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

3月3日は、ひな祭り。

娘二人は、とっくの昔に、結婚して家を出ているから、

わが家の七段飾りのひな人形は、倉庫に仕舞ったままで、

代わりに、玄関棚に、小さな内裏雛の親王(男雛と女雛)を飾る。


ランチを買いにデリカテッセン「小石川丸赤」に行ったら、手作りの「ひな祭り ちらし寿司」なる弁当が置いてあった。

私「3月3日にピッタリだね。1つ下さい」

(弁当1つを、夫婦でシェアするつもり)


西六奇庵にて、ランチ。

おお、具がいっぱい。

こういう場合、私は、いつも、具が何種類入っているか、数える。

穴子、車海老、玉子焼き、椎茸、人参、蓮根、絹さや、海老おぼろ(以上8種類)


ご飯は、茨城県産コシヒカリ。

煮物は、鰹だし。


お米の味もいいが、桜色の海老おぼろが上品な味わいで、実にウマイ。

穴子の煮方が、柔らかくて巧い。

車海老は、上物だね。


夫婦で、

「キレイだねえ」

「可愛いねえ」

「美味しいねえ」

「お弁当箱に巻いてある帯に描かれた内裏雛の絵が、とっても可愛い」


「娘たちが子どもの頃は、ちっとも余裕がなくて、お弁当なんか買って食べなかったね」

「歳を取って、二人暮らしだから、ぬるま湯ビンボーでも、ふだんは倹約節約していれば、たまには、こういうお弁当を食べられる」

「満足だわあ」

・・・小石川丸赤の「ひな祭り ちらし寿司」を半分ずつ食べて、これ程の『幸福感』に浸れるとは!


日本社会の中流(ミドルクラス)の・どこかに位置する、

「ぬるま湯ビンボー暮らし」てえのも、

わるくはないナ。

ワイフ「お弁当1つで幸せ、と云うのも、ちょっと寂しい気がする」

私「美味しいお弁当1つを二人で分け合って楽しむ、日々の平穏な暮らし。・・・心が平穏なのが何よりもいいことかと思うので、私生活はそう云う風でありたいな、と思っている」(笑)

ワイフ「どこかで聞いたセリフね」


ドジャース大谷翔平ご夫妻の幸福と平穏を、心からお祈り申し上げます。

・・・私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。