3月3日は、ひな祭り。
娘二人は、とっくの昔に、結婚して家を出ているから、
わが家の七段飾りのひな人形は、倉庫に仕舞ったままで、
代わりに、玄関棚に、小さな内裏雛の親王(男雛と女雛)を飾る。
ランチを買いにデリカテッセン「小石川丸赤」に行ったら、手作りの「ひな祭り ちらし寿司」なる弁当が置いてあった。
私「3月3日にピッタリだね。1つ下さい」
(弁当1つを、夫婦でシェアするつもり)
西六奇庵にて、ランチ。
おお、具がいっぱい。
こういう場合、私は、いつも、具が何種類入っているか、数える。
穴子、車海老、玉子焼き、椎茸、人参、蓮根、絹さや、海老おぼろ(以上8種類)
ご飯は、茨城県産コシヒカリ。
煮物は、鰹だし。
お米の味もいいが、桜色の海老おぼろが上品な味わいで、実にウマイ。
穴子の煮方が、柔らかくて巧い。
車海老は、上物だね。
夫婦で、
「キレイだねえ」
「可愛いねえ」
「美味しいねえ」
「お弁当箱に巻いてある帯に描かれた内裏雛の絵が、とっても可愛い」
「娘たちが子どもの頃は、ちっとも余裕がなくて、お弁当なんか買って食べなかったね」
「歳を取って、二人暮らしだから、ぬるま湯ビンボーでも、ふだんは倹約節約していれば、たまには、こういうお弁当を食べられる」
「満足だわあ」
・・・小石川丸赤の「ひな祭り ちらし寿司」を半分ずつ食べて、これ程の『幸福感』に浸れるとは!
日本社会の中流(ミドルクラス)の・どこかに位置する、
「ぬるま湯ビンボー暮らし」てえのも、
わるくはないナ。
ワイフ「お弁当1つで幸せ、と云うのも、ちょっと寂しい気がする」
私「美味しいお弁当1つを二人で分け合って楽しむ、日々の平穏な暮らし。・・・心が平穏なのが何よりもいいことかと思うので、私生活はそう云う風でありたいな、と思っている」(笑)
ワイフ「どこかで聞いたセリフね」
ドジャース大谷翔平ご夫妻の幸福と平穏を、心からお祈り申し上げます。
・・・私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。