エンデバーとは少し離れて私のミニバスのコーチとしての考え方です。これは毎年年度始めにチーム関係者にお話している内容です。指導に関して様々な文献を読み受け売りしている部分も多々ありますが極力自分の言葉で書いているつもりです。
ミニバスにおける最大の目標はバスケットを通じて「友情・微笑・フェアプレー」の精神を培うことです。そこには「優勝」という言葉も「勝利」との言葉も出てきません。ミニバスでは勝利至上主義は完全に否定されております。
しかし一方、年間でチャンピオンシップのミニバスの大会が数多くミニバス連盟主催で開かれており加盟団体は参加をある意味義務とされています。
このような一見矛盾した活動のように見えますがしっかりとした考えを持って望む事により主旨からぶれない活動が可能になります。
よく我々指導者が保護者の方から受ける質問にこのようなものがあります。
「コーチは優勝するチームを作るのですか?それとも楽しいチームを作るのですか?」
この質問の意図は
1:子供たちを優勝させるために徹底的に厳しく鬼になってやっていくのか?
2:和気藹々といつも笑い声が絶えない環境を作っていくのか?
この選択を聞いていらっしゃるのです。
保護者のみなさんとお話しすると様々なご要望をいただきます。「もっとビシビシやってください」と言われることもあれば「楽しく練習させてあげてください」と言われる場合もあります。ご自分のお子さんへ求めるものが各家庭で違うのは当然でそれぞれのお考えがあることでしょう。
私はミニバスでただひたすら勝つ事だけを目指し体罰をも辞さないくらい厳しく子供の人格すら無視して指導していくつもりはありません。チームは私のものではありません、選手子供たちのものです。
選手の性格を無視し操り人形を必死に作って優勝を目指すようなチームには私はしたくありません。
一方で緊張感もなく遊ぶだけのチーム作りをするつもりもありません。このようなチームは見方によれば素晴らしいチームかも知れません。でもそれでは当然試合に勝てません。
それなら連盟にも加盟せずに大会など出場せず試合をしなければいいじゃないか、とも考えられなくはないですがそれも違います。
何故なら私達がやろうとしている競技、バスケットボールが得点を競い合うゲームだからです。この前提すら覆すというのはその競技をやらないということです。
ならば試合には一応出るけど別に勝たなくたっていいのでは。という考え方はどうでしょう。それも間違った考え方です。まずそれでは主役の子供たちが楽しくありません。なによりもそのような状態で大会に出場する事は真剣に競おうとしている対戦相手に対し大変失礼です。よって私にその選択肢はありません。
私は(ミニ)バスケットボールを通じて子供達に「楽しんで」貰う事を望んでおりそのための活動を計画実践するつもりです。
私は「楽しむ」という考え方を「遊ぶ」と一緒にしません。
チームの目に見える目標として「試合に勝つ」、「ライバルの○○チームに勝つ」として子供たちに話します。この目標設定は極力子供たち自身で作れるように誘導します。ここが大事なポイントです、自分たちで納得する事。
そしてそのために一生懸命に練習をします。目標がしっかりとしているほどその練習は厳しいはずです。個々の能力を最大に発揮できるように技術的にも精神的にも精一杯の指導努力をします。目標に向かって選手各自が自分の役割を考えて精一杯努力する事、これがチームスポーツの醍醐味です。
でもその方法を間違えるつもりは全くありません。暴力を振るう、人格を傷つける、悪いずるいプレーを教える・・。このような事は絶対にしません。
試合に勝つことを目標に頑張りますが何が何でもどんな手を使っても勝つ事を教える事はしません。
それだけ努力して子供達に試合という場に「挑戦」させます。努力が実って勝つかもしれませんし力及ばずに負けるかもしれません。勝てば喜び次に向かって新たな目標を立てます。負けたら悔しがり次は勝つぞと立ち上がります。
これがミニバス(スポーツ)の「楽しさ」だと私は思いますのでそこを追求します。
目標に向かって厳しい練習をすれば子供たちは成長もすれば挫折をする事もあるでしょう。成長し良い結果が出たときに子供たち自身が達成感を感じて欲しいのです。挫折したときに仲間の力を借りてもう一度這い上がって欲しいのです。
このプロセスが子供達本人にとって「楽しさ」として理解できるのは大人になってからかもしれません。私はそれで良いと思います。私はミニバスの指導者でいる限りこの「楽しさ」を求めていきます。