今月、13日が金曜日だったことにちなみ、オンライン英会話のレッスンで、News in Levelsの記事

 

Friday the 13th を取り上げました。

 

 

映画の話ではなく、13日の金曜日が不吉だとされている、その由来について書かれた記事です。

 

キリスト教との関連についてもふれられていて、見慣れない単語も出てきました。

 

In history, Friday was linked with sad or serious events, such as the crucifixion of Jesus. (歴史上、金曜日はイエスの磔刑のような悲しい出来事や重大な出来事と結びついていた)

 

※crucifixion 十字架刑

 

One famous event that may have contributed to the fear was the arrest of many members of the Knights Templar on Friday, October 13, 1307. 

(その恐怖を助長したと思われる有名な出来事のひとつが、1307年10月13日(金)にテンプル騎士団の多くのメンバーが逮捕されたことである)

 

それ以外にも、"13"という数字が不吉だとみなされた理由として、以下のようなことも挙げられていました。

 

The number 12 is often viewed as complete or balanced, so 13 feels unusual or unlucky in comparison. 

(12は完全な、多くの場合あるいはバランスが取れている数と見なされるるため、13はそれに比べると異常で不吉な数字に感じられる)

 

確かに、そういわれてみると、違う表現でうまく言うことができないのですが、12はいろんな数で割り切れますが、13は割り切れないので、何となくすっきりしない数という印象があります。

 

そしてさらに、見慣れない単語として、

paraskevidekatriaphobia  13日の金曜日恐怖症

という単語が出て来ていました。長い....。ドイツ語かと思うような単語でした。初めて見ました。

 

13日の金曜日、日本でも気にかける人はいますが、私はそこまで気にかけていません。

 

そして日本では、数字としては13というより、4が不吉だと考える人がいる、4は日本語の発音で「し」と読むことがあり、deathも日本語では同じ発音になるから、といった話をしました。

 

さらに、「金曜日」が不吉と感じるかどうか、ということについて、金曜日が不吉と感じることは、私はあまりないということを話しました。そして日本人の傾向としても、13日と切り離して金曜日が単独で不吉という感覚もあまりないのではないか、と思いましたが、日本の場合、今でも「大安」とか「仏滅」とか、いわゆる「六曜」にこだわることはあるなあと思って、その話をしました。

カレンダーの下に書いてあったりしますよね。

 

webカメラを通して、卓上カレンダーの下に六曜が書かれているのを見ると、先生も「へえ~」と興味深そうに見ていました。

 

でも、「六曜」は英語圏にはない考え方だと思うので、これも話すのにちょっと苦労しました。

日本の古い慣習で6種類の日があり、それぞれの日の意味がある、「大安」が一番良い日で、「仏滅」は良くない日、的な話をしました。

 

そして、「友引」は、一般的には「仏滅」ほど悪い日ではないけれど、「友を引く」ということから、お葬式は避けられることが多い、といったことも話をしました。

 

実は昨年、父が他界して葬儀を行ったのですが、姉の仕事の都合で、友引だったのです。姉はあまり気にしていませんでしたが、私は縁起担ぎ的なことはけっこう気にする方なので、葬儀場のスタッフの人に頼んで、棺に「友引人形」を一緒に入れてもらいました。「友を引く」ことを避けるため、友引の日に葬儀を行う必要がある時は代わりに人形を棺に入れることがある、ということを聞いたので、それをやってもらったのでした。

 

そういう話も、先生にとっては珍しいようで、興味深そうに聞いてくれました。

 

レッスンの時そうやって何とか説明をしましたが、「六曜」って身近ではあっても、由来は知りませんでした。

英語で説明されているサイトを探してみると、

 

たぶん外国の人向けに、日本のことについて説明したと思われるサイトの中で以下のようなものがありました

 

こちらのサイトでは、「六曜」の由来について、

Rokuyo is one of divinations transmitted from China around the 14th century.

(六曜は、14世紀頃に中国から伝わった占いのひとつである)

 

とされていました。やっぱり中国から来たんですね。

 

Wikipediaの記述を見ると、もう少し詳しい説明もありますが、はっきりわからないことも多そうなので、英会話で説明するぐらいならこれぐらいの説明でいいかも知れません。

 

ちなみに、上記「友引」の説明は、上記サイトでは、

Tomobiki is the neutral day (between good or bad) though, there is one exception. That is a funeral. Since the word “tomobiiki=tomo hiki” means “to draw friends”, when a funeral is held on this day, it is considered that friends would be drawn (to the dead), so many people avoid that day.

(友引は吉凶どちらにもつかない日だが、1つだけ例外がある。それは葬儀である。「友引=ともびき」とは「友を引く」という意味なので、この日に葬儀が行われると、(死者に)友が引かれると考えられるため、その日を避ける人が多い)

 

ちなみに、「仏滅」とか、「大安」と比べると、「先勝」「先負」「赤口」は、あまり浸透していないですよね。

実は私は「先勝」「先負」の正式な読み方が怪しく、何となく頭の中では、「せんかち」「せんまけ」と読んでいましたが、それでいいのか怪しかったです。

上記のサイトでは、「せんしょう」「せんぷ」と読ませていました。

 

ただ、「せんかち」「せんまけ」という読み方をすることもないわけではないようで、Wikipediaではこの読み方も含めて、複数の読み方を示していました。

 

13日の金曜日の記事だったのですが、そこから発展して日本の六曜の話で盛り上がったレッスンでした。

「六曜」の起源は「占い」だったようなのですが、今は、どちらかというと占いとしては、「九星気学」の方が知られていますよね。これもまた、英語で説明するのは難しそうですが、いつか挑戦してみたい話題です。