最近、英語以外は、オンラインレッスンもあまり受けられておらず、あまり新しい学習の話題はないのですが....。
6月頃から始めたDuolingoは、順調に進んでおり、ラジオ講座と合わせて、少しずつでも毎日フランス語にふれることができています。外出先で使う時に、発音課題を飛ばせる機能などがあるのも嬉しいところです。あらためて、アプリ学習の便利さを感じます。
今の時点で127日連続です。まだまだですが、これからも地道に続けていきたいと思っています。
Duolingoの中では、文法の説明自体はそれぞれのレッスン単位で簡単なものしかないのですが、順を追って問題に回答していくうちに、一度学習していたけど忘れていた、あるいはあまり注意を払っていなかった文法項目をあらためて意識するきかっけになることが多いです。以前も少しブログに書いていましたが、自分の勉強のため、時々ブログで取り上げていこうかと思います。
今日は、過去分詞の性・数一致です。
↓ 以下のサイトのまとめを参考にさせてもらいました。
助動詞にêtreを取る時の複合過去で過去分詞が主語の性・数に一致する、受動態で過去分詞は主語の性・数に一致する、あたりはさすがに、忘れているということはなかったですが、
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代名動詞が複合過去の場合、再帰代名詞の se が直接目的語の場合にのみ、過去分詞が直接目的語の性数に一致する
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これは実はこのサイトを見て、さらに以前に学習した時のテキストを見て思い出しましたが、完全に忘れていましたね....。Duolingoでこの種の課題が出ていたかどうかもはっきり意識できていなかった。
そして、助動詞がavoirの場合です。
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助動詞にavoirを取る複合過去の場合、過去分詞が主語の性・数に一致することはありませんが、直接目的語が動詞の前にある場合には、動詞の過去分詞が直接目的語の性数と一致する
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これは、Duolingoの問題に間違えた時に、学習したことを思い出した項目でした。そして規則としてはわかっていても、急いで回答するとうっかり間違えてしまい、性・数の一致を見落としてしまうことがありますね....。フランス語文法のややこしさを感じてしまいます。
この内容は、『中級をめざす人のフランス語文法』(杉山理恵子著 NHK出版)でもまとめられていて、このテキストを読んで最初に学習した覚えがあるので(もしかするとそれ以前に学習していたかも知れませんが、意識して覚えた最初はこのテキストだった)、テキストの中から、「助動詞にavoirを取る複合過去で、直接目的語が動詞の前にあり動詞の過去分詞が直接目的語の性・数と一致する」例を取り上げてみると...、
1. 直接目的語が代名詞のとき
Je connais ses parents. Je les ai rencontrés à Lyon.
私は彼のご両親を知っています。彼らとリヨンで出会いました。
2つ目の文で、「彼のご両親」ses parentsが代名詞"les"で置き換えられており、これが直接目的語となるので、rencontrés
は複数になっているという例でした。
Duolingoでは、性・数一致にかかわる問題に限らず、代名詞を多用している文章がけっこう出てきます。しかも、Duolingの1つ1つの問題は独立していて、あまり文脈がない中で代名詞のある文章が出てくると、一瞬考えてしまうことも多いです。でもそのおかげで、代名詞が多い文章にはかなり慣れることができたように思います(→自分に必要な読解の面だけを考えても、代名詞が多い文章は自分にとって読みづらい文章のパターンなので慣れるとより早く解釈できるようになれる気はします)。
2. 関係代名詞queによるとき
J'adore la peluche qu'il m'a offerte pour mon anniversaire.
私は、彼が誕生日にプレゼントしてくれたぬいぐるみが大好きです。
la peluche(ぬいぐるみ)の後に関係代名詞に導かれる節があり、節の中の動詞offrirの直接目的語がla pelucheで動詞の前にあるので、過去分詞が女性・単数形に合わせてofferteになっているという事例です。
3. 疑問詞が直接目的語のとき
Combien de livres avez-vous lus pendant les vacances d'été?
何冊の本を夏休みの間に読みましたか?
Combien de livreが、lire (読む)の直接目的語になっているので、過去分詞がlusと男性・複数形に合わせてlusになっているという事例です。
4. 感嘆の語が直接目的語のとき
Quelle vie il an menée!
なんという生活を彼は送ったことでしょう!
vie(生活)が女性名詞なので、mener ((生活を)送る)の過去分詞が女性・単数形に合わせてmenéeになっているという事例です。
※『中級をめざす人のフランス語文法』では、直接目的語が中性代名詞enのときなど、過去分詞の一致をしない例も挙げられていますが、ここではそれは取り上げていません。
ちょっとだけ追加ですが、10月新開講のラジオ講座について、前に書いた記事に補足。
新開講のラジオ講座、「まいにちフランス語」の応用編、「語学」よりも「文学」の色彩が濃い内容で、語学の講座としてはせめてるな~と思いますが、私はすごく気に入っています。単に対訳をするだけではなく、修辞技法や、音声的な側面も含め、テキストに込められたニュアンスを読み取ろうとする解説が深くて、とても勉強になります。
昨今、AIの翻訳があれば十分で、外国語の勉強をする必要もなくなるのでは?的な意見が持ち上がることもあります。日常的な必要を満たす意思疎通のため、便利なツールとしてAIなどを利用しようとすることを否定するものではありませんが、こういった講座の内容を聞いていると、原文に当たらなければ得られない情報は確かにある、と考えさせられ、外国語学習の必要性はなくならないと思います。
Ayez les choses de première main; puisez à la source; maniez, remaniez le texte; 物には直接に触れたまえ。水は源泉からくみたまえ。原文はなんどもくりかえし検討したまえ。
(まいにちフランス語 応用編 第1課のテキストより)
まさに、今回の講座はこれを実感する内容です。
毎回の内容をできるだけきちんと消化したいと思い、今期の応用編の講座は録音して、繰り返して聞くようにしています。
ロシア語の方の講座もとても良くて、まだ聞き直しは第1課しかできていないのですが、録音しています。応用編の講座としては、一番のお気に入り講座になりそう。
こちらもまた機会がある時に、別の記事にしたいと思っています。