前のブログに書いた、緊迫した週を過ぎた後、状況は比較的落ち着いています。

主人は相変わらず、寝付いていることは多いものの、以前のような強い不調を訴えることは少なくなりました。抗うつ剤も少しずつ効いてきているのか、劇的には変わっていないものの、ゆるやかに改善しつつあるように見えます。

 

また脳神経内科の医師に、気になる身体症状は「心因性」との診断を受けたため、新たな脳神経系の疾患を心配する必要がなくなり、外出時に危険がないか...等の不安は少なくなくなりました。4月中旬から仕事で外出する機会が増えているということもありますが、これまで心配事が多くて、あまり仕事のための勉強にも集中しきれずにいたところ、少しずつ、集中できる時間も増えてきました。

 

まだまだ安心できる状態とはいえず、そもそも鬱の引き金になった、主人が巻き込まれたトラブルの解決も目指す必要があったり(これが解決するまで、多少の改善があっても元の状態に戻ることまではなかなか望めないかも)、病休、休職の後、復職を目指せるかどうかとか、今後まだまだ考えることはあるのですが、とりあえず先のことはあまり考えすぎず、本人の状態が少しでも良くなるように願いたいです。

 

語学学習についても、少しずつ、中断していたことを復活しています。

NHKの「ゴガクル」サイト(→こちら)で、ラジオ講座の学習内容についてメモを取っていましたが、2月、3月はほぼ放置状態に。 ↓ こんな感じです。鉛筆マークがあるのがメモを取った日。

 

 

4月に入ると、こんな感じになりました ↓

 

 

 

4月は新講座が始まるため、意識してまたメモを取るようにしていたこともありますが、やっぱり、ちょっとしたメモでも、意識して振り返りをするのとしないのとでは違う気がするので、無理しない程度にこれも続けていければと思います。

 

さて、本題の語学の話ですが、今期のラジオ講座、聞いている番組の中で、自分の中での一番のヒットは「まいにちロシア語」初級編です!

 

アネクドートやクイズ、早口言葉などを取り上げる内容で、題材的にも面白いのですが、講師の前田和泉先生と、ネイティブのマリア・プロホロワ先生の掛け合いがすごく楽しい!

 

そして、特に早口言葉は、名詞と動詞の活用形が同じ形になることを利用したものなどがあり、リズムに乗って口に出しているうちに、すぐに単語が覚えられます。

 

たとえば第8課

попугать ちょっとおどかす

 

が使われる早口言葉。

 

Говорил попугай попугаю:
(ガヴァリール パプガーイ パプガーユ)←カタカナ読みはテキスト掲載のもので、音の目安です。以下同様。

オウムがオウムに言いました。

※オウムという単語の主格はпопугайですが、この文では、попугаюはпопугай(オウム)の与格。主格であるпопугай(オウム)が、相手のпопугаю(オウムの与格)にГоворил(言った)という内容

《Я тебя, попугай, попугаю》.
(ヤー チビャー パプガーイ パプガーユ)

「やいオウム、オレはおまえをおどかしてやる」

※この文では、попугаюは動詞попугатьのЯを主語とする活用形。Я(私)は話し手のオウムでтебя(お前)、попугай(相手方のオウム)に対して、попугаю(おどかしてやる)と言っている

Отвечает ему попугай:
(アトヴィチャーイト イムー パプガーイ)

オウムが彼に答えます。

※この文では、相手のオウムпопугайが、おどかしてやると言っていた最初の話し手のオウムに(代名詞を使っているのでему)Отвечает(答える)という内容です。

《Попугай,попугай,попугай!》
(パプガーイ パプガーイ パプガーイ)

「おどかしてみろ、このオウムめ、おどかしてみろ!」

※この文では、最初と最後は動詞попугать(おどかす)の命令形。真ん中のпопугайは相手のオウムに対する呼びかけ。

попугай(オウム)と動詞попугатьの活用形が同じになることを利用した言葉遊びで、最後は全部同じ形になって、「パプガーイ」を繰り返します。最初見た時、何のことかわからなかったのですが、попугать(ちょっとおどかす)の命令形と聞いて合点がいきました。

 

この課の前から、попугай(オウム)は知っている単語でしたが、попугать(ちょっとおどかす)は知らない単語でした。

でも「おどかしてみろ、このオウムめ、おどかしてみろ!」(パプガーイ パプガーイ パプガーイ!)と音読で繰り返すと、もう一発でпопугать(ちょっとおどかす)は覚えられました。

 

早口言葉、素晴らしい!楽しすぎです。

 

早口言葉以外にも、クイズやアネクドートを元にして、関連する語呂合わせをして覚えた単語もあります。

以下は第3課で取り上げられたクイズの例。

 

Не лёд, а тает, не лодка, а уплывает.
氷ではないけど溶けて、ボートではないけれど流れ去るものは?

Зарплата.
(ザルプラータ)

給料。

 

私にとって、зарплатаは知らない単語でしたが、なるほど、すぐに流れ去ってしまうものという意味かあ、と思って、さらに音を元にして、ザルのように水が流れてしまうプレート(本来は「プラータ」の方が近い音になるので、ちょっと苦しいですが、まあ細かいことは置いといて)をイメージして、給料がそのプレートの上にあって一緒に流れ去るイメージで、「給料はザルプレート(ザルプラータ)!」と語呂合わせで覚えました。

 

講師の先生の活き活きした会話、興味深い題材、口に出しやすい早口言葉。最高です!

そして前にも書きましたが、単語は、一般的な初級編で学習する内容に沿っていないこともありますし、文字は自習を求められますが、題材となるアネクドートやクイズ、早口言葉に含まれる文法事項を理解するための、基本文法の解説自体は比較的オーソドックスで、若干進行は早いかも知れませんが、初めての人も文字さえ克服できればついていける内容ではないかと思います。

 

何度も繰り返して聞きたい番組です。もう4月からはまりにはまっています!!!

5月号のテキストの冒頭は詩みたいですが、自分の好みとしては、詩よりもアネクドートや早口言葉が楽しいかも。

月~水の放送が毎日とても楽しみです。