オンライン英会話hanasoが好きな人のための交流の場、hanaso部に参加しています。4月11日でサークル機能が廃止されます。今後はhanaso部での交流はブログを通じて実施しますので こちら のブログを参照してください。

 

年度が変わり、ぼちぼちと新年度の仕事が本格化していますが、それ以外に今年は、実家と関連した用事(詳細を書くとそれだけで長くなるので省略します)が長引いて、それに振り回されています....。

 

そんなわけで、ブログもご無沙汰になっていました。

 

定期的に受けている英語もオンラインレッスン週2回も、これまでほぼ欠かすことがなかったのですが、今回は、自分の裁量で時間のやりくりができなかったり、ギリギリで予定が決まったりすることがあり、予約がしづらくて、結局連続して週1回しかレッスンを受けられないことが続きました。

 

が、それでも、先月ぐらいからレッスンを受けるようになった新しいお気に入り先生ができて、すごく会話が楽しくて、レッスンを受けている時間は気晴らしになっています。

 

ニックネームはまだつけていませんが、男性のK先生。久しぶりに、ちょっと突っ込んだ話題でのディスカッションが気持ちよくできる先生だと感じています。

 

先日レッスンを受けた時は、イースター休暇の話題から始まりました。

 

実は4月に入ってから、この先生のレッスン開講が少なくて、またしてもお気に入りになった先生がすぐにいなくなるパターン?!と心配したのですが、しばらくしてまた開講されていて、レッスンを取ることができ、話を聞くとイースターの休暇の前後でしばらくレッスンは休んでいた、ということのようでした。

 

その後、教会の行事の話になり、新約聖書や旧約聖書の話になり、とにかく話題が広がります。

私は、キリスト教徒ではないのですが、小学校の頃の同級生でキリスト教の人がいて、誘われて日曜学校に行ったことがあるため、多少ですが聖書の話や教会の行事のことはわかります。

 

それから、もう少し若い頃、よく読んでいた遠藤周作さんの小説を紹介したりしました。

遠藤周作さんは自身もキリスト教の洗礼を受けていますが、「日本人にとってのキリスト教」をテーマとしたいろんな作品を執筆されています。

 

特に有名な『沈黙』についても、あらすじを紹介して感想を話し合いました。

『沈黙』については映画化もされていて、そのことで以前のレッスンでも話題にしたことがあったのですが、英語でうまく伝えられない箇所が多かったように思うので、(英語の問題に加え、内容を忘れている箇所もあった)レッスンの後から少し振り返りで英語のサイトを参照しました。

 

 

 

サイトを見ると出てきた単語

 

apostasy 背教、棄教

 

これがレッスンの中では、うまく言い表すことができていませんでしたね。この単語を覚えても、別の話題で使う機会があるかどうかわかりませんが....。

 

上記のサイトでは続けて、

renouncing Christianity by stamping his foot on a picture of Jesus Christ. 

 

と説明が加えられています。いわゆる、『踏み絵』ですね。イエス・キリストの絵を足で踏みつけて棄教をしたということです。

 

上記サイトの要約の中では、

apostatize (信仰・党などを)捨てる、脱する

と動詞形でも出てきます。

 

『沈黙』では、キリスト教が禁止されていた時代に日本に布教に来た宣教師が、自分が棄教するまですでに棄教した日本人の元信者が拷問され続けていることを知り、踏み絵を踏んで棄教することを選ぶ姿を描いています。

 

その中で、日本には(西洋と同様の)キリスト教は根づかないのではないかという問題についても語られています。

 

この物語の中心となる Rodriguesに対して、先に日本に来て棄教していたFerreiraが語っている内容の中に、以下のような内容があります。

 

Christianity can never truly exist in Japan. Japan’s Eastern culture is simply too incompatible with Western Christianity, and the religion either withers away or becomes something else entirely. 

キリスト教は、日本には真に存在することはできない。日本の東洋的文化は西洋のキリスト教とはどうしても相容れず、宗教は衰えていくか何か全く異なるものになってしまう。

 

オリジナルの日本語の小説の文庫本も持っていたのですが、今の家では手元に置いておらず、原文を引用できないのが残念です。

 

最後まで屈しなかったRodriguesが、拷問を受け続けて苦しんでいる日本人の元信徒のことを知り、説得されて最終的に踏み絵を踏むことを決断する時、それまで「沈黙」していたキリストが語り掛けるのが聞こえます。

 

......he hears Christ speak to him, telling him that it is okay to trample on him, since Christ came to earth to be trampled on by men and will be present with the priest in his suffering. 

彼は、私(キリスト)を踏みつけても良い、私(キリスト)は人に踏みつけられるために地上に来て、苦しみの中で司祭と共にあるのだから、とキリストが彼に語り掛けるのを聞いた。

(うろ覚えですが、原文では「踏むがよい」と言った語りかけでなかったかと記憶しています。

 

こうやって英語で要約された内容を見てみると、レッスン内での自分の説明がかなり拙いものであったことがよくわかります。

でも、端的に英語で説明するために必要な語句がある程度わかると、もう少しスマートに説明できるかな、と思うので、また挑戦してみたいです。

 

レッスンの中では日本人の宗教観についての話や、遠藤周作さんの経歴についてなど、関連して様々な話題について話をしました。

 

この先生は、少し突っ込んだ話をしてもうまく話を合わせてくれるし、先生自身も意見を言ってくれて、会話を深めてくれるので、まだ数回レッスンを取っただけですがすっかりお気に入りの先生になりました。

比較的新しい先生ということもあり、まだレッスンはかなり取りやすいのですが、願わくば、長くhanasoでのレッスン提供を続けてくれることを望みます。

ストレスがかかる日々の、ささやかな癒しの時間でした。