オンライン英会話hanasoが好きな人のための交流の場、hanaso部に参加しています。4月11日でサークル機能が廃止されます。今後はhanaso部での交流はブログを通じて実施しますので こちら のブログを参照してください。

 

暑い日が続きますね~。 6月中と比べると、いろいろ状況は落ち着いているのですが、気候で集中力ややる気をそがれることが多い日々です。 

 

そして、金曜日の安部元首相銃撃事件…。事件の発生について知った時、昭和初期の事件を想起してしまい、現代の日本で起こったことなのか?!と自分の目を疑いました。政治的な信条の問題による犯行ではなかったみたいですが、今後おかしな方向に日本が進んでいかないようにと願うばかりです。

 

さて、フランス語の話ですが、何度かブログで書いてきたように、一番必要なのは読解で、これまで語彙を増やすなど、読解に資すると思われる内容(で比較的隙間時間でも取り組みやすいもの)を優先してすすめていましたが、最近、語彙だけでなく、微妙なニュアンスの捉え方など、文法的な根拠に基づいてより確実にとらえるための学習がもっと必要かも、と思いつつあります。

 

特に注意が必要な構文など、わかりやすく整理してまとめた参考書があるといいなと思うのですが、なかなか自分がイメージしたとおりのものが見つかりません。文章の解釈に焦点を当てた参考書はありますが、構文の説明と解説、練習問題などが見やすくわかりやすく整理されているかというと必ずしもそうではなく、なかなか「これだ!」と絞ることができずにいます。

 

そういったことから、試行錯誤があるのですが、最近は、やっぱり自分が読む必要がある分野の文章を読んで、そこから重要な文法項目を拾っていくのが一番なのかなあと思いつつあります。オンラインのレッスンでも、仕事で読む必要がある分野と関連する内容の文章を題材に少しずつ訳を見てもらい、関連する文法項目について確認するようなことをはじめています。

 

先日、ひっかかったのは、"虚辞のne"でした。

否定の意味の"ne"がついているのですが、実質否定の意味はないというもので、それ反則やん!と言いたくなってしまいます。

 

読んでいた文章の中に、これに該当すると思われるneがあり、オンラインレッスンで先生に確認すると、虚辞のneという解釈でよいみたいで、文脈でわかるかなとは思いつつ、複雑な文章だと本当にその解釈でいいのか、自信が持てなくなることがあります。

 

こちらのサイト↓ の説明では、「従属節で、接続法と一緒に出てくることが多い」として紹介されています。

 

 

掲載されている例文は、

Je crains qu'il ne pleuve. (私は雨が降るのではないかと恐れている)

というもので、従属節に"ne"が入っていますが、「雨が降る」という内容それ自体は否定されているわけではありません。

 

その他、同じサイトの別のページですが、こちらでは ↓ 比較のqueの後ろに「節」がくる場合は、虚辞のneが入りやすくなるということで紹介されています。

 

 

Bergson est beaucoup plus proche de Kant qu'il ne le croit lui-même.

ベルクソンは彼が自分自身でそう思っているよりもずっとカントに近い

 

私が読んでいた文章に出ていた事例は、こちらの例に近いもので、比較のqueの後ろの「節」の中にあったものでした。

 

前者の、「雨が降るのではないか~」の方は、サイトの解説の中に、日本語でも「雨がふるんじゃないかと恐れている」のように「ない」という言葉を入れたくなるような文脈、といったような説明があったので、それがこの”ne"が入っている理由なのかなあとも思いますが、後者の比較のqueの後ろの節の"ne"に関しては、どういう理由なんだろう、とちょっと考えてしまいます。

 

「彼が自分自身でそう思っている」内容が、文章の書き手が考えている内容(主節の部分)とは異なっていて、主節の部分の内容は、「彼が自分自身で考えていない」ことだから、なんでしょうかね?

実際そういう解釈でいいのかわからないのですが、私が読んでいた文章に出てきた表現も、そのように考えれば理解はできる内容だったので、自分の中でそのように解釈しておくことにします。

 

「まいにちフランス語」応用編 第24課でも、ちょっとだけですが、この虚辞のneに関する例文が出てきました。

Cet élève n'est pas si bête qu'on ne croie.

この生徒は、人が思うほど馬鹿ではない。

 

解説としては、従属節の内容に、「明確な否定ではないにしても否定的なニュアンスがある場合に用いられるとされる」と書かれているだけなのですが(放送も聞いていて、完全にメモを取っていたわけではないですが、この部分はそれほど追加の説明もなかった気が)、これはやはり「人が思っている」ことが、実際とは違うことだから?そうであれば、前述の私の解釈もそれほど的外れではないかも知れません。

 

こうやって、”虚辞のne"が出現しやすい文脈などがわかっていれば、あれ?と思っても迷わず読み進められそうな気がします。こういうのって、これまで私がみたようなフランス語の参考書にはまとまった記述をしてくれているものがなかったのですが、もっと上位レベルの参考書ならまとめてくれているのかどうか…。何か適切なものがあれば、教えていただくことができれば嬉しいです。

 

引き続き、自分の希望にかなう参考書(+例文や類似の文章を使った練習問題付き)がないかどうか、探しつつ、試行錯誤していきたいと思います。