何度か、別の話題と関連して触れていましたが、フランス語は、もっと早く文章を読めるようになりたいので、初級向けの単語帳を買って、少しずつ覚えるようにしています。

 

英語は今のところ、切羽詰って語彙力を増強しなければいけないような何かがあるわけではないのですが、昨年から少しフランス語を勉強するようになってきた関係で、いろいろ英語の勉強法についても見直しする点が出てきて、それに伴い英語の方も少し以前に学習した単語を振り返ってより記憶が確実になるようにしています。

 

そんなわけで、自分の記録もかねて英・仏合わせて「単語を覚える」ということについて記録しておきたいと思います。

 

英語

 

英語については今、英検1級を受験する時利用した、旺文社の「でる順パス単」を振り返っています。時間を決めて勉強しているとか、そういう感じではなく、空き時間にボチボチという感じです。

 

自分の感覚では、受験前の比較的短い時間に集中して覚えて、試験が終わったらどんどん忘れていった、という感じでした。

 

この分量だと、確かに特に使うこともなければすぐ忘れるわ~と諦めの境地に達していましたが、

、フランス語の勉強をした時に、「徹底して繰り返す」「耳で聞き、口でリピート」という、繰り返しと耳・口を使う方法で、かなり記憶に定着したような感触があったので、英語も同じようにできないかと思い、試してみました。

 

昨年末頃から、パス単のでる順C(でる順では後の方になるけど合格のために必要とされている単語)の「動詞」部分について、リピートをし、間をあけて最近もう一度振りかえってみました。

 

たぶん1月中旬ぐらいからずっと英語の単語帳は見ていなかった?と思うのですが、間を空けたのは意図してではなく、単に時間が取れなかっただけで、記録も取っていなかったので、いつからだったか正確には覚えていないです。でもたぶんですが、少なくとも半月以上、1ヶ月近くは間が空いていると思います。

 

英検の受験前にももちろん、繰り返しはしていたのですが、受験前は、とにかく期限までに決まった量の単語を覚えなければいけないと思ったので、「単語帳にそって、単語を見た時に、何とか意味が思い出せる」と思った時点で、繰り返しをやめて次に移っていました。そして単語帳を見るだけで、音声が利用できるにも関わらず、耳と口は使っていませんでした。

 

今回は、特に時間に縛られることもなかったので、「単語帳にそって、単語を見た時に、何とか意味が思い出せる」ところでやめず、それでもしつこく繰り返し、「もういいよ、見飽きたよ」と思うぐらいまで繰り返しました。そして音声も使い、例文を自分でも読んでみたり。

 

そうすると・・・・。

しつこく繰り返すやり方が効いたのか、それとも耳・口を使ったことが効果的だったのか、その両方かはわからないのですが、少なくとも、最後に単語帳を見てからけっこう間があいたにもかかわらず、単語の定着率はかなり良かったです。完全に適切な意味が思い出せなかったのは数語程度、大多数の単語は、単語帳に書いてあるのと同じ意味か、全く同じでなくてもほぼ近い意味(おそらく文脈の中で文章を読み取る場合はそれほど問題にならないだろうと思えるほどの違い)で思い出すことができました。

 

英検の試験の後、覚えるのが2回目、ということもあったのかも知れませんが・・・。

見直しを始めた時点では、「こんな単語、覚えたっけ?」と思うものもあったので、それを思うとこの定着率は自分でもびっくりでした。

 

繰り返し、馬鹿にできないかも・・・と思いました。

 

ただやはり、中には、繰り返ししなくても覚えやすかった単語(英検受験の時点でほぼ定着した単語)、繰り返しても覚えづらかった単語はあります。

 

繰り返しの回数にかかわらず覚えやすい単語は、単語帳以外で見ることが多かった単語、もしくは単語帳で覚えているのと同時期に別の場所でも見たことがある単語 のように思えます。

 

英検みたいに、試験のための勉強の場合は特に、同じ級の問題に同じぐらいのレベルの単語が出題されることが想定されるので、読解問題などで、「あ、これ最近見た!」と思うような単語が見つかることもあり、それはやはり記憶に残りやすかったように思います。

 

英検の学習教材でも、「文で覚える単熟語」(文単)というのがありますよね。それも利用していて、(途中でくじけましたが受験前の勉強はじめの頃は)、パス単で出てきた単語と文単で出てくる単語を照合して、パス単の出る順だとどのランク、など、メモを残していました。そういう単語はやっぱり記憶に残っているかも知れません。

 

あと、英検1級の単語だと、英語のニュース記事などで見かけることが多いように思います。英会話のレッスンで、意味がわからなくて調べてみたら、パス単に掲載されている単語だったり。

 

以下、実際に英会話のレッスンで取り上げた内容ではないのですが、英語のニュースで見かけるということの例として・・・

 

inundate ~を水浸しにする パス単 でる順Cに掲載されている動詞ですが、

 

Powerful sorm in Southern California floods highways

 

というJapan Timesの記事で、

Carol Cavella was evacuated during the November fire and again Saturday when the creek behind her house threatened to overflow and inundate her backyard.

 

ちなみにこの文章の中にあるevacuate を(~から)避難させる もパス単のでる順Bに掲載されている単語です。今回の見直し対象には入ってないですが、hanasoのレッスン中でもNews in Levelsでしょっちゅう出てくる単語ですので、これは単語帳を振り返らなくてももう定着している単語です。

 

個人的には、単語帳で一気に覚えようとするよりも、少しずつでも単語が使われている文脈をみつつ、覚えるようにする方が良い気はするのですが、試験前などで短い期間で覚えなければならない時は、そうは言ってられないですよね。

 

私も、今回振り返ったでる順Cの動詞については、さすがに全部ニュース記事で実際に使われる文脈を確認したりはできていないですが、時間の余裕がある時に、特に覚えづらく感じた単語につては、その単語を使ったニュース記事などないかどうか、検索で探してみてもいいかな~と思っています。

 

フランス語

 

フランス語は、英語と比べると圧倒的に辞書を引かなくても意味がわかる単語が少ないです。

 

辞書なしで、読める範囲を広げたいし、もっと早く読めるようにもなりたいので、昨年末ぐらいから、単語帳で単語を覚えるようにしています。

 

最初に使った単語帳がこちら↓

「これなら覚えられる!フランス語 単語帳」 (NHK出版)

 

 

基本的な単語が収録されており、まえがきによると約1,500語だそうです。

動詞、形容詞が少なくて圧倒的に名詞が多いなぁ・・・とか、品詞のバランス的に気になる点はあるのですが、この単語帳を使ってよかったと思った点は、単語には例文が付されており、その例文は、この単語帳で取り上げた単語だけを使って作られているという点です。

 

例えば、manteau (オーバー)という単語には

 

Enlevez votre manteau.

(どうぞオーバーをお脱ぎください)

 

という例文が付されているのですが、ここで使われているenlever (取り去る)という単語もこの単語帳に収録されています(ちなみに、この単語に付されている例文はオーバーの例文と同じでした)

 

なので、この単語帳を見ているだけで、覚えている単語を、だいたい同時期に別の場所(単語帳の中の別の箇所)で繰り返して見ることができるんですね~。

 

これ、先ほど英語のところで書いた、私が思うところの、単語を覚えやすくするためのポイントだったのですが。

 

だから必然的に、同じ単語を繰り返して見る機会が多くなり、覚えやすくなったように思います。

 

ただ、中には「これもいっしょに」ということで、例文なしで補足的に挙げられている語もあります。それも名詞に多く、そういったものはちょっと覚えづらかったかも知れませんが汗

 

この単語帳を使って、Cafetalkのフランス語の先生(自分が受講している先生ではないですが)がおそらくは初級の生徒向けにフランス語で書いている記事などであれば、辞書がなくてもけっこう読み取れるようになって、嬉しかったですニコニコ 

 

オンラインで受けているレッスンでも、先生に単語の意味を聞かなくても質問に答えられることが増えてきたように思います。

 

 

この次に使ったのが、「キクタン フランス語」 (アルク) 

 

 

この単語帳、Amazonのレビューを見ると、「例文が使えない」という批判がありますが、実際、例文は文学作品などから引用されている格調高そうな文章が多いのですが、このレベルの単語覚えている人間が、この例文の文章辞書なしでよめないだろう!と思うような例文が多いので、実質例文の部分は使っていません・・・。

 

ですが、この単語帳の良いところは、帯にも書いてあるんですが、音声CDで単語を読み上げる時、リズムに乗って読み上げられ、しかも単語→日本語の意味→定冠詞付きの単語→不定冠詞付きの単語という感じで読み上げられる点です。

 

定冠詞は、男性名詞単数はle, 女性名詞単数はla, 不定冠詞は男性名詞単数はun, 女性名刺単数はuneが使われるので、リズムに乗って読み上げられる音を聞いていると、名詞の男性・女性の区別が覚えやすいです。

 

また、読み上げられる内容についていけるように、口の中で自分でリピートする練習をしていると、歌を覚えるような感覚で、単語の意味が出てくるようになってきます。

 

ということで、こちらは英語の方で書いた「耳・口を使って覚える」というポイントに当てはまるようです。

 

特に、リズムに乗って口の中でリピートするのが楽しくて、けっこうはまっています音符

 

ちなみに、「仏検3級レベル」と書いてありますが、特に仏検の受験は想定していません。

ただ、リズムで覚えられるというコンセプトがよさそうだな、と思って、この種の単語帳の購入を検討していて、同じコンセプトで作られた4級、5級向けの単語帳をざっと見たところ、最初の単語帳をだいたい覚え、それ以前から知っていた単語や表現なども合わせると、そちらの内容はだいたいクリアーしているように思えたので、まだ見慣れない単語が多いな、と思った「3級レベル」を購入した次第です。

 

こうやってまとめてみると、あくまでも私個人の感想ですが、英語でもフランス語でも、単語が覚えやすいと思う共通したポイントがあるように思いました。

 

ただフランス語の方は、まだまだ自分が目指す文章が楽に読めるレベルではないので、焦ってはダメだと思うのですが、早くこの2冊目の単語帳を終えて、次に移れるようになるといいな、と思っています。